株安の逆風も年初来安値からの脱出

先月の投資成績です。

株式市場は、中東での紛争激化やエネルギー価格の上昇を背景に各国で長期金利が上昇し、世界的に軟調な展開となりました。特に米国ではインフレの再拡大懸念から利下げ期待が遠のき、日本市場も景気悪化警戒感から日経平均が月間で13%を超える大幅な下落に見舞われました。しかし、今後は米国を中心に景気の底堅さが意識され、日本でも政府の経済対策への期待などから、年央にかけて株価は緩やかな回復軌道に戻ることが予想されています。

債券市場では、インフレ長期化の懸念から米国や欧州で長期金利が上昇しました。日本でもエネルギー価格主導のインフレへの懸念と、日銀の金融正常化に向けた思惑から10年国債利回りは上昇を続けています。今後の見通しとしても、各国の財政赤字の拡大やインフレへの警戒感から金利の低下余地は限定的であり、引き続き長期金利には上昇圧力がかかりやすい展開が続くと見込まれています。

為替市場は、中東情勢を受けた有事のドル買いが顕著となり、強い米ドル高の展開となりました。今後は日銀が利上げ姿勢を示す一方で、米国のFRBが様子見を続けるとの見方から日米金利差を意識した円高圧力もありますが、日本の対外投資拡大などの円安要因と拮抗し、しばらくはもみ合いの相場が続くと考えられます。

リート市場も長期金利上昇の煽りを受け、グローバル全体で下落しました。日本のリート市場でも金利上昇が足枷となりましたが、オフィス需要や賃貸住宅市場のファンダメンタルズ自体は着実に改善しています。短期的には一進一退の動きになりそうですが、長期的にはインフレに強い実物資産として再評価され、徐々に回復していくと期待されています。

さて、月末にかけて日米ともに株式市場が大きく崩れ、苦しい風が吹き荒れた3月でした。しかし、そんな市場の波乱を横目に、ずっと足を引っ張っていた暗号資産がようやく息を吹き返し、大きく持ち直してくれました。そのおかげで、kackyファンドも年初来安値の泥沼からついに浮上することができました。

今年に入ってからずっとマイナスが続いて胃が痛くなるような思いでしたが、ここに来て初めてのプラス月となり、本当に胸をなで下ろしています。相場全体が重苦しい空気に包まれる中で、自分を信じて握り続けた結果が少しでも報われた気がして、とても嬉しいです。まだまだ地政学リスクなど不安要素は山積みですが、この小さな兆しを大切にしたいと思います。

目先の乱高下に一喜一憂しそうになりますが、資産運用は長い道のりです。相場が荒れている時こそ、どっしりと構えて冷静に市場と向き合っていく強さが試されていると感じています。

それでは、今月も長期投資で行きましょう!

暗号資産の下落続く

先月の投資成績です。

米国株式市場は、データセンター投資拡大の恩恵を受ける資本財企業が堅調に推移した一方で、データセンターの収益性に対する厳しい見方や不良債権への懸念から関連株が軟調となり、S&P500種指数は下落しました。一方、日本株式市場は高市政権の経済政策やAI投資関連銘柄の上昇に支えられ、日経平均株価とTOPIXがともに10%超の上昇で史上最高値を更新しました。米国市場の恩恵も受けつつ、今後の物価対策による消費活性化がさらに期待されています。

債券市場を見ると、米国の長期金利は次期FRB議長人事などの報道を受けて一時上昇しましたが、小売売上高の下振れなどにより低下に転じました。今後は財政赤字の高止まりから中期的には上昇が想定されます。日本の長期金利は、実質GDPの低迷と物価上昇率の低下を受けて下落しました。しかし、今後は積極的な財政拡張策による金利の先高観が根強く、日銀の量的引き締めも重なるため、再び上昇傾向に向かうと見込まれています。

為替市場では、高市首相の円安志向への思惑から月前半は円安が進みました。その後は米国主導のレートチェック報道や地政学リスクなどを背景にレンジ内での取引が続き、月間を通してみれば小幅な円安で着地しました。今後は、日銀が段階的な利上げをおこなう一方で米国のFRBが様子見姿勢に入ると見られ、日米金利差の縮小が緩やかな円高要因になると考えられています。ただし、日本人の対外投資が円安圧力となるため、もみ合いの展開が続きそうです。

リート市場は、グローバルで見ると米国がデータセンターや高齢者向け施設関連を中心に底堅く推移し、欧州やアジア市場も長期金利の低下などを背景に概ね上昇しました。日本のリート市場でも、オフィス賃貸市場の継続的なファンダメンタルズ改善やマンション価格の上昇が好感され、堅調なリターンを記録しています。日銀の利上げに対する短期的な警戒感はありますが、インフレヘッジ手段としての不動産の魅力が再評価され、市場への追い風になることが期待されます。

さて、日本株を中心とする市場の活況ぶりとは裏腹に、先月も暗号資産が大きく下落し、kackyファンドは無情にも年初来安値を更新してしまいました。株式市場の恩恵を十分に受けられず、ポートフォリオの足を引っ張る暗号資産の惨状を前に、資産が減っていく恐怖と向き合う日々です。底が見えない下落に心折れそうになりますが、なんとかこの苦境を乗り越えて市場に留まり続けることを第一に考えて踏ん張っています。

さらに3月に入っても、米国情勢やイスラエルとイランを巡る中東での戦争の行方が気になり、地政学リスクの観点から全く予断を許さない状況が続いています。海の向こうの不穏な空気が、いつ金融市場に大きな波乱を起こすか分からず、毎日ニュースを見るたびに不安が過ります。それでも、嵐の中で狼狽売りをしてしまうのは得策ではありません。今はただ、この厳しい試練が過ぎ去るのをじっと耐え忍び、冷静に次の展開へ備える時期だと自分に言い聞かせています。

それでは、今月も長期投資で行きましょう!