
先月の投資成績です。
米国株式市場は、データセンター投資拡大の恩恵を受ける資本財企業が堅調に推移した一方で、データセンターの収益性に対する厳しい見方や不良債権への懸念から関連株が軟調となり、S&P500種指数は下落しました。一方、日本株式市場は高市政権の経済政策やAI投資関連銘柄の上昇に支えられ、日経平均株価とTOPIXがともに10%超の上昇で史上最高値を更新しました。米国市場の恩恵も受けつつ、今後の物価対策による消費活性化がさらに期待されています。
債券市場を見ると、米国の長期金利は次期FRB議長人事などの報道を受けて一時上昇しましたが、小売売上高の下振れなどにより低下に転じました。今後は財政赤字の高止まりから中期的には上昇が想定されます。日本の長期金利は、実質GDPの低迷と物価上昇率の低下を受けて下落しました。しかし、今後は積極的な財政拡張策による金利の先高観が根強く、日銀の量的引き締めも重なるため、再び上昇傾向に向かうと見込まれています。
為替市場では、高市首相の円安志向への思惑から月前半は円安が進みました。その後は米国主導のレートチェック報道や地政学リスクなどを背景にレンジ内での取引が続き、月間を通してみれば小幅な円安で着地しました。今後は、日銀が段階的な利上げをおこなう一方で米国のFRBが様子見姿勢に入ると見られ、日米金利差の縮小が緩やかな円高要因になると考えられています。ただし、日本人の対外投資が円安圧力となるため、もみ合いの展開が続きそうです。
リート市場は、グローバルで見ると米国がデータセンターや高齢者向け施設関連を中心に底堅く推移し、欧州やアジア市場も長期金利の低下などを背景に概ね上昇しました。日本のリート市場でも、オフィス賃貸市場の継続的なファンダメンタルズ改善やマンション価格の上昇が好感され、堅調なリターンを記録しています。日銀の利上げに対する短期的な警戒感はありますが、インフレヘッジ手段としての不動産の魅力が再評価され、市場への追い風になることが期待されます。
さて、日本株を中心とする市場の活況ぶりとは裏腹に、先月も暗号資産が大きく下落し、kackyファンドは無情にも年初来安値を更新してしまいました。株式市場の恩恵を十分に受けられず、ポートフォリオの足を引っ張る暗号資産の惨状を前に、資産が減っていく恐怖と向き合う日々です。底が見えない下落に心折れそうになりますが、なんとかこの苦境を乗り越えて市場に留まり続けることを第一に考えて踏ん張っています。
さらに3月に入っても、米国情勢やイスラエルとイランを巡る中東での戦争の行方が気になり、地政学リスクの観点から全く予断を許さない状況が続いています。海の向こうの不穏な空気が、いつ金融市場に大きな波乱を起こすか分からず、毎日ニュースを見るたびに不安が過ります。それでも、嵐の中で狼狽売りをしてしまうのは得策ではありません。今はただ、この厳しい試練が過ぎ去るのをじっと耐え忍び、冷静に次の展開へ備える時期だと自分に言い聞かせています。
それでは、今月も長期投資で行きましょう!

