
先月の投資成績です。
先月は一時的に地政学リスクが高まり、株式や暗号資産が暴落する場面もありましたが、すぐに持ち直してくれましたね。おかげさまでkackyファンドも無事プラスで終えることができ、年初来のプラス転換まであと一歩というところまで回復してきました。
6月の株式市場は、AI関連企業の好決算を背景に世界的に堅調な地合いが続きました。特に米国では半導体やソフトウェアといったハイテク株が相場を牽引し、S&P500やナスダックは最高値を更新。この流れは日本市場にも波及し、日経平均株価も押し上げられました。
今後の見通しですが、米国ではAI投資の広がりから緩やかな上昇が期待されます。一方、日本は関税交渉や政治の動向など不透明な材料もあり、短期的には足踏みするかもしれません。しかし、年末にかけては回復に向かうというのがメインシナリオではないでしょうか。
債券市場は国ごとに方向性が分かれる、やや複雑な展開でした。米国では少し弱い経済指標が出たことで、FRB(米連邦準備制度理事会)による早期利下げへの期待が高まり長期金利は低下。日本の長期金利もこれに連動して低下しました。
対照的にドイツでは、防衛費増額などの影響で国債が増発されるとの見方から長期金利が上昇しました。今後は米国でも財政赤字が意識され金利は高止まりしそうです。日本では日銀の金融正常化が進む中で、長期金利は緩やかに上昇していくと見ています。
為替市場ではユーロの強さが際立ちました。欧州の財政支出拡大による経済成長と金利上昇への期待から、米ドルや円に対してユーロが買われる展開です。これまで中心だった米ドル資産からユーロ資産へ、少しずつ資金がシフトしているのかもしれません。
一方、ドル円相場は月間で見るとほぼ横ばいでした。米国の利下げ観測はドルの上値を重くしますが、中東情勢の緊迫化などがドルを支える要因にもなり、方向感が出にくい状況です。ユーロは対円でも底堅く推移しそうです。
不動産投資信託(REIT)市場は、地域によって明暗がはっきり分かれました。米国リートはデータセンター企業の業績見通し引き下げなどが響き不調でしたが、欧州では利下げが追い風に。アジアやオセアニアでも金融緩和期待から堅調な動きが見られました。
このように、各アセットで強弱が入り混じる、まさに「まだら模様」の相場環境です。様々なニュースが飛び交い、短期的な値動きに惑わされそうになりますが、こういう時こそ冷静に全体を俯瞰することが大切だと思います。不確実な要素は常に存在しますが、それでも最後は腰を据えた長期投資家が報われると信じています。
それでは今月も、長期投資でいきましょう!