積立NISA満額投資を断念しました

今日はいつもとは違うタイミングで特別に投稿します。

これまで新NISAになってから月10万円の満額積立を続けてきましたが、来年から月8万円に減らすことにしました。

理由ですが、

  • 暗号資産の利益確定に伴い住民税、所得税の負担が大きくなり家計を圧迫している。それが今後数年間継続する見込みであること
  • 近年の物価上昇により、支出が増大していて家計のバランスを保つには恒久的な財源が必要なこと

このような感じです。他のサラリーマン投資家の方も、もしかしたら同じような状況にある人がいるかもしれません。まあ、私自身は特にNISAを満額埋めることに特にこだわりがあるわけではないので。まあちょっと時間がかかることにはなりますが、投資が続けていけたら問題はないと思います。それにしても最近の物価上昇は大変ですね。下の子が来年から小学生になるのでそれに伴う支出も増えるのも間違いないです。投資は無理なく続けることが一番ですね。

ステーブルコインまとめ(8) PYUSD

概要

  • シンボル名
     PYUSD (PayPal USD) (CoinGecko)
  • Ethereumアドレス
     0x6c3ea9036406852006290770BEdFcAbA0e23A0e8 (PayPal Developer)
  • 発行元 / プロジェクト
     発行は Paxos Trust Company による。PayPalと連携して発行されている。 (TechCrunch)
     (Paxos はニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の管轄下にあるトラスト会社で、規制対象事業者) (TechCrunch)
  • 発行開始
     2023年8月7日 正式に発表・ローンチされた。 (PayPal Newsroom)
     (ただし最初のコード・コントラクトはその前段階の準備があった可能性あり) (Medium)
  • 発行総数(流通量など)
     ・Etherscan 上では、循環供給量 (circulating supply) 約 2,544,689,494 PYUSD、時価総額約 $2,544,672,938 として表示。 (Ethereum (ETH) Blockchain Explorer)
     ・CoinMarketCap にも同様に、総供給量 2.54B PYUSD として記載。 (CoinMarketCap)
  • coingecko ランク
    #63 (CoinGecko)
  • 上場する主な取引所
     ・CoinMarketCap によれば、PYUSD は複数取引所に上場。 (CoinMarketCap)
     ・PayPal/Coinbase 間での統合・提携により、Coinbase 上で PYUSD を手数料無しで売買・1:1 USD 換算可能とする動きあり。 (PayPal Newsroom)
     ・DEX(分散型取引所)では、Uniswap V3 に PYUSD/USDC プールが存在。 (geckoterminal.com)
     ・Solana 上の取引所、ブリッジ等でも扱われている。 (Blockworks)

目的

PYUSD の主な目的・ユースケースは下記の通りです。

  • 法定通貨(USD)とのペッグ維持型ステーブルコインとしての決済用途
     「1 USD : 1 PYUSD」の交換可能性を担保しつつ、ブロックチェーン・ネットワーク上での移転性・流動性・プログラム適性を付与することを目指している。 (PayPal)
  • PayPal エコシステム/Web3 間の橋渡し
     PayPal ユーザーが、PayPal 内残高と暗号資産・ウォレットとの間で移転できるようにする。 (PayPal)
     暗号決済や Web3 アプリとの統合を進めたい構想。 (PayPal Developer)
  • 収益誘因・資金誘導
     PayPal 内で PYUSD を保有しているユーザーに対し、報酬・金利を付与する制度を導入しており、それを通じて流動性を確保・ユーザー定着を図る狙い。 (investor.pypl.com)
  • 多チェーン展開・相互運用性
     Ethereum だけでなく、Solana、Arbitrum、将来的には Stellar 等への展開を通じて、支払い・送金ユースケースを広げる。 (PayPal)

特徴(他のステーブルコインとの比較で目立つ点)

以下、PYUSD の強み・特徴と、他ステーブルコインとの違いになりうる点を挙げます。

特徴内容
PayPal ブランドとの統合PayPal を利用する既存ユーザー基盤にアクセスでき、PayPal サービスと連携できる設計。
報酬(利息)機能の付与PYUSD を保有することによって報酬(年率 3.7 % 程度など)を付与する制度を導入している。 (investor.pypl.com)
多チェーン対応・相互運用性Ethereum、Solana、Arbitrum に対応。さらに Stellar への展開も計画中。 (PayPal Newsroom)
規制・監督体制発行主体 Paxos は NYDFS の管轄下にあり、規制下で運営されている点を強調している。 (TechCrunch)
高透明性・担保の明示PayPal 側では、USD 預金、短期米国債などの「現金及び同等物」で完全裏付けをすると説明。 (PayPal)

一方、他ステーブルコイン(例えば USDC、USDT など)と比べると:

  • 流動性・市場規模ではまだ劣後する可能性が高い。
  • ネットワーク対応範囲は広げているが、各チェーンやウォレット対応・流動性確保は今後の課題。
  • 規制リスク・発行体信用リスクが相対的に重視され得る。

ニュース(過去1年以内で PYUSD に関する注目記事)

  1. CoinDesk:PayPal’s $1.3B Stablecoin Expands to 9 New Blockchains With LayerZero Integration
     「PayPal の 13 億ドルのステーブルコインが LayerZero によって 9 の新ブロックチェーンへ拡張」 (CoinDesk)
  2. PayPal が Stellar ネットワークでの展開を計画
     「PayPal USD (PYUSD) を Stellar ネットワークで利用可能にする計画」 (PayPal Newsroom)
  3. CoinDesk:PayPal、PYUSD に年率 3.7 % の利息提供を発表
     「PayPal が PYUSD 保有者に対し 3.7 % 年利を支払う方針を明らかに」 (CoinDesk)
  4. Reuters / Coinbase との提携
     「Coinbase が PYUSD の取引手数料を免除、USD への直接償還も可能に」 (Reuters)

(上記は 3〜4 件。必要ならさらに記事を探せます)


メリット(保有・利用・ステーキングなどの利点)

  • 利息・報酬獲得
     PayPal 上で PYUSD を保有していると、年利 3.7 % 程度(報酬率は変動の可能性あり)が付与される。 (CoinDesk)
     これはステーブルコインとしては比較的高利回りな報酬設計で、ユーザー誘因となる。
  • 低手数料・使いやすさ
     PayPal 内での送金・保有は手数料無料とする設計。 (PayPal)
     ネットワーク手数料 (Ethereum 等での転送) は発生するが、PayPal 内での換算・移動はシームレス。
  • 流動性・交換性
     1:1 で USD に交換可能(PayPal 内、認可パートナーを通じて)という裏付けが保証されている。 (PayPal)
  • 決済・送金用途
     ステーブルコインゆえ価格変動リスクを抑えつつ、ブロックチェーン上での即時送金や決済に使える。
     特に国際送金、少額支払い、Web3 アプリ連携などで有利。 (PayPal Developer)
  • ブランド信頼性
     PayPal/Paxos といった比較的信頼性の高い大手が関与しているという安心感がユーザー・機関投資家にアピールできる。

リスク(保有・運用上の懸念点)

  • 発行体リスク/信用リスク
     Paxos の運営・財務リスク、規制リスク、法令遵守の状況が直接的に影響を与える可能性。
     過去、Paxos に対する規制監査や SEC 等との関係注視の報道も存在。
  • 規制リスク・法的変化
     ステーブルコインは各国で規制の対象になりつつあり、将来的な規制強化、法制度変更による制限・上場廃止のリスクあり。
     例えば欧州の MiCA 規制や米国の証券法・金融監督強化など。
  • 流動性リスク/市場スプレッド
     主要ステーブルコイン (USDC, USDT 等) と比較すると流動性が薄く、スプレッド拡大や換金時のコスト上昇の可能性あり。
  • ブロックチェーン/ネットワークリスク
     Ethereum 等でのネットワーク混雑・ガス代高騰、スマートコントラクト脆弱性、チェーン間ブリッジの不具合リスクなど。
  • ペッグ崩壊リスク
     何らかのショック(担保資産の価値下落、資金流出、信用危機等)が起こると、1 USD とのペッグを維持できなくなる可能性。
  • 偽トークン詐欺
     発表時点で、偽の PYUSD トークン(別アドレス発行)を用いた詐欺が複数報告されており、ユーザーはコントラクトアドレスを慎重に確認すべき。 (Medium)
  • 報酬比率の変動・制度変更
     報酬(利息)は変動可能で、将来縮小または廃止されるリスク。報酬が主な誘因になっている場合、制度変更は影響が大きい。

ステーブルコインまとめ(9) C1USD

概要

  • シンボル名: C1USD
  • Ethereumアドレス: 0x40caa7912437002ee2c8415d43e7f575c733674c ( Stellarアドレスは C1USD-GDCDFF6ZZP3HVODSVJYAN6IRNGWGPLVFKH23RY2OFHFGGVCGBXSDPKTU)
  • 発行元 プロジェクト: Kinesis Money Panama S.A.(Kinesis) (Kinesis)
  • 発行開始: 2025年9月19日(Kinesis Monetary System への採用日として) (CoinGecko)
  • 発行総数 (ドル換算): $2,548,636,417 (CoinGecko)
  • coingecko ランク: #62
  • 上場する主な取引所: Kinesis プラットフォーム(C1USD/USD ペアなど) (CoinGecko)

目的

C1USD(Currency One USD)は、米ドルと 1:1 で連動するステーブルコインであり、仮想通貨/ブロックチェーン環境における価値の安定した交換手段を提供することを目的とする。特に、低コスト・高速トランザクションを可能にし、決済やDeFi、クロスボーダー送金、担保・エスクロー用途などで使われることを想定して設計されている。 (CoinGecko)

また、Kinesis の既存 USD1 トークンを C1USD に移行させ、保有者に対して利回り提供(7.5% APY 見込み)を行う構想も記載されている。 (Kinesis)


特徴

  • 完全担保制: 担保資産を保有し、1:1 で米ドルを裏付ける方式とされている。 (CoinGecko)
  • 利回り提供: 保有者(Kinesis の認証アカウント保有者等)に 7.5% APY 相当の可変利率を月次で支払う構成。 (Kinesis)
  • マルチチェーン対応: Stellar ブロックチェーンと Ethereum(ERC-20)双方での運用を見込む。Stellar は送金コスト低廉性、Ethereum は EVM 互換性を考慮。 (CoinGecko)
  • 保険ラッパー構造: 保険・再保険プロバイダーと連動する構造を設け、リスク軽減を図る意図あり。 (Kinesis)
  • トークン移行: 既存の USD1 保有者を 1:1 で C1USD に変換する移行プロセスが設けられている。 (Kinesis)

ニュース(直近1年)

以下は C1USD を取り扱った、または関連性の高い記事・発表です:

  1. Kinesis Set to Adopt C1USD — C1USD が USD1 を置き換え、保険付き USD 安定コインに移行予定 (Kinesis)
  2. Kinesis Integrates With Yellow Card – Local On-ramps across Africa — アフリカ地域での法定通貨 → C1USD への入金ルート拡張に関する発表 (Kinesis)
  3. Currency One USD Price Chart (C1USD) — CoinGecko による C1USD の概要、設計・機能説明を含むページ (CoinGecko)
  4. Currency One USD (C1USD) Price Today, News & Live Chart — Forbes による紹介記事 (フォーブス)
  5. Kinesis Money launches C1USD, a stablecoin with unique features — LinkedIn 上での発表(初期時点情報を含む) (LinkedIn)

メリット

  • 相対的な価格安定性(USD 連動)により、価格変動リスクを抑えた価値保全手段として使える
  • 利回り取得の可能性(7.5% APY 見込み)が設計に含まれており、単なる保有だけで収益が得られる構造 (Kinesis)
  • 低コスト高速送金が可能なネットワーク(Stellar 等)を併用する構成
  • DeFi やスマートコントラクトとの互換性(Ethereum 側接続)により応用が広い
  • 発行体による保険ラッパーやリスク軽減構造導入意図により、信頼性強化の余地あり

リスク

  • プロジェクト初期段階ゆえ、流動性不足や取引所上場の遅延リスク
  • 担保資産の適切な管理・監査・透明性確保ができなければ、ペッグ維持に失敗する可能性
  • 規制リスク:各国および国際機関によるステーブルコイン規制の強化(特に米国や欧州)
  • 保険や再保険体制、外部保証者の信頼性リスク
  • マルチチェーン運用に伴う技術的な脆弱性・ブリッジリスク

ステーブルコインまとめ(7) USDT0

概要

  • シンボル名: USDT0
  • Ethereumアドレス(もしくは代表チェーンのコントラクト)
     – Polygon上の USDT0 コントラクトの一つ: 0xC2132D05D31C914A87C6611C10748AEB04B58E8F (Polygon (POL) Blockchain Explorer)
     – Arbitrum上にも USDT0(USD₮0)展開例あり (Arbitrum L2 Explorer)
  • 発行元 / プロジェクト: USDT0 は、Tether(USD₮)をベースに “オムニチェーン(omnichain)” 構造で展開される流動性プロトコル。 (docs.usdt0.to)
    • ただし、USDT0 自体は Tether が直接「独自に発行」するトークンというより、Tether の USDT をロックして対応トークンを複数チェーンで発行・橋渡しする設計 (“lock-and-mint”) を取る方式と説明されている。 (Bitfinex blog)
  • 発行開始: 2025年1月16日(Tether が USDT0 をローンチ) (Superchain Eco)
  • 発行総数 / 流通量(ドル換算)
     – CoinGecko によれば、USDT0 の流通量は約 6,952,058,848 USDT0 (=約 69.5 億ドル相当) (CoinGecko)
     – 同時に時価総額 (market cap) は $6,956,898,827(約 69.6 億ドル) (CoinGecko)
  • coingecko ランク#34 (CoinGecko)
  • 上場する主な取引所 / 流通市場
     – DEX(分散型取引所):Hyperliquid(USDT0/USDC ペア) (CoinGecko)
     – Fluid(Arbitrum) (CoinGecko)
     – 「Project X」なども取引所ペアに見られる (CoinGecko)
     – ただし、CEX(中央集権型取引所)での上場については、少ないまたは限定的なように見える(public 資料で判明せず)

目的(用途・プロジェクト概要)

USDT0 の目的・設計意図は、従来の USDT(USD₮)の流動性をマルチチェーンへ拡張し、「1つの USDT 資産」が複数ブロックチェーン間でシームレスに動けるようにすることです。以下が主なポイント:

  • オムニチェーン流動性の統合
     USDT0 は LayerZero の Omnichain Fungible Token (OFT) 標準を用い、ラップされたトークンや中間チェーンを経由する変換を最小化する方式で、USDT を複数チェーンにまたがって展開・送金できるようにする。 (Superchain Eco)
  • “lock-and-mint” モデル
     Ethereum 上で USDT がロックされ、対応する量の USDT0 が他チェーンで発行(ミント)される方式。これにより、USDT0 は元の USDT と 1:1 で対応する形を取る(ペグ維持)設計。 (Bitfinex blog)
  • 手数料低減・効率化
     従来のクロスチェーンブリッジ方式を用いると、途中チェーン利用料やラップアンラップ操作などでコスト・手間が発生するが、USDT0 ではこれを削減し、ユーザーや DeFi アプリケーションにとって使いやすくすることを志向。 (Binance)
  • 既存 USDT エコシステムとの連携
     USDT0 は “USDT の次進化” として設計されており、USDT の信頼性・裏付け(リザーブ資産)を活かしつつ、マルチチェーン利便性を付与するものと位置付けられている。 (docs.usdt0.to)
  • 応用展開
     USDT0 の技術設計を応用して、Gold のトークン版である XAUt0(Tether Gold のマルチチェーン版)も並行して展開されている。 (CoinDesk)

特徴(他ステーブルコインとの比較での強み・独自性)

以下は USDT0 が持つとされる特徴・差別点です:

項目内容
流動性の断片化軽減多くのステーブルコイン/USDT は、各チェーンにラップされた別トークン(例: USDT on Arbitrum, USDT on BSC など)を通して流動性を分散させるが、USDT0 は同一資産としてチェーンを横断できるように設計
費用効率化中間ブリッジ操作や複雑なラッピング操作を減らすことで、送金コストやガスコストを抑える可能性を持つ
信頼性の継承USDT(Tether)が持つ裏付け資産や信頼構造をベースにしているため、新規ステーブルコインと比べリスク評価で有利に働く可能性
柔軟性新しいネットワーク/チェーンにも拡張しやすい設計(LayerZero OFT 標準使用)
統一資産としての UX 向上ユーザーやアプリにとって、「どのチェーンの USDT か」を気にしなくてよい操作体験を提供可能

ただし、これらの特徴は理論設計・初期展開段階のものであり、実運用・セキュリティ・流動性面では注意が必要です。


ニュース(過去1年以内の言及例)

  1. 「USDT0 and XAUt0 stablecoins launch on Polygon network」
     USDT0 が Polygon ネットワークにローンチされたという報道。 (Cointelegraph)
  2. 「Stablecoin Protocol USDT0 Aims to Bring Tokenized Gold Closer to DeFi」
     USDT0 の展開と、Gold トークン(XAUt0)との連携について。 (CoinDesk)
  3. 「Native USDT0 Comes to Polygon for Lower Fees and Deeper Liquidity」
     Polygon 上で USDT0 がネイティブに導入され、手数料低減・流動性強化を図るというニュース。 (Polygon)

(必要であれば日本語記事や追加のものを探せます)


メリット(保有・利用・ステーキング等の利点)

  • 効率的な資産移動
     複数チェーンをまたいで USDT を移動する際の手数料・遅延を抑えられる可能性。
  • 流動性活用
     複数チェーンで同一 USDT 資産を使えるため、DeFi アプリケーションでの流動性提供や資本効率向上が見込める。
  • 信頼性
     USDT の信用・裏付け資産を前提とする設計であるため、比較的新しいステーブルコインと比べて信頼性面のアドバンテージ。
  • 拡張可能性
     将来的な連携チェーンやアプリとの統合がしやすい設計構造。
  • (可能性として)ステーキングや報酬獲得
     一部プラットフォームでは USDT0 を用いた流動性提供やステーキング報酬が検討されているという記述もみられる (Cryptohopper)

リスク・注意点(保有時・運用時のリスク)

  • 設計リスク・スマートコントラクトの脆弱性
     OFT やクロスチェーンロジックを扱うため、設計ミスやバグ・攻撃リスクが存在
  • 資産裏付け・ペグ破綻リスク
     USDT0 は USDT をロック → 発行 という流れを採るが、USDT 側の裏付け資産リスクやロック・ミント操作での不整合リスクも含む
  • 流動性リスク
     新興トークンであり、CEX における上場が限定的なため、流動性が十分でないチェーンやペアでは価格スリッページや取引困難性のリスク
  • 規制リスク
     ステーブルコイン/規制対象資産としての法令・監督規制の変化に影響を受けやすい
  • 運用・変換リスク
     USDT と USDT0 間の変換(スワップや巻き戻し)が必要な場合、手数料・タイミング差・変換の失敗リスク
  • 依存関係リスク
     LayerZero や使用されるクロスチェーンインフラの停止・不具合・攻撃リスク

AI投資、日経平均の飛躍

先月の投資成績です。

10月の相場は、主要株式市場が史上最高値を更新するという歴史的な一ヶ月となりました。kackyファンドも皆さんの応援のおかげで過去最高益を更新することができ、本当に嬉しい限りです。ただ、暗号資産は残念ながら横ばいで、期待したような大きな上昇は見られませんでした。

先月の株式市場は、日米欧ともに素晴らしいパフォーマンスを見せました。特に米国ではAI関連技術やデータセンターへの巨額投資が発表され、半導体やハードディスクといった銘柄が市場を大きく牽引しました。S&P500指数も月間で2%を超える上昇となりました。

日本市場も負けていません。日経平均はなんと16%を超える大幅な上昇を記録し、最高値を更新しました。これは電子部品や半導体製造装置関連株の好調に加え、高市政権が掲げる減税策や防衛支出拡大といった「高圧経済」への期待が株価を押し上げた形です。

今後もAI関連の投資が世界経済をけん引し続けると見られています。日本市場では「高圧経済」への期待や企業による株主還元強化の動きが引き続き株価を下支えするでしょう。地域によっては利益確定売りも見られましたが、全体としては明るい展望が広がっています。

債券市場では、米国の長期金利が月の前半に低下しましたが、月末には景気回復期待やFRBの利下げ示唆で反転しました。中期的には金利の上昇が予想されるものの、年内のFRB利下げはすでに市場に織り込まれているようです。

欧州でもドイツの長期金利が低下しましたが、フランスの政治不安などの影響も見て取れました。欧州全体としては、政策金利の据え置きや財政赤字の拡大により、長期金利は現在のレンジ内で推移する可能性が高いと予想されます。

一方、日本の長期金利は高市政権の積極的な財政政策方針を受け、景気回復への期待から上昇に転じました。追加利上げ観測も相まって、今後も金利が上がる傾向が続く「先高観」が広がっています。

為替市場では、円が対米ドルで円安方向に進みました。これは、高市新首相の「政府と日銀の協力」発言や日銀総裁のハト派的なコメントが、利上げ観測を後退させたためです。また、AI関連株の上昇を背景に、日本からの対外証券投資が拡大したことも円安を後押ししました。

今後の見通しとしては、高市政権の財政支出拡大が日本の長期金利を押し上げ、円高要因となる一方、日銀の利上げ観測後退や対外証券投資の拡大が円安要因となるため、緩やかな円高へと移行する展開が予想されます。

ユーロ・米ドルでは、フランスの政治混乱からユーロ安となりました。しかし、FRBの利下げ観測が高まる一方で、欧州中央銀行(ECB)の利下げが一巡したとみられるため、ユーロは米ドルに対して上昇し、円に対してもユーロ高で推移するでしょう。

グローバルリート市場は、地域によって異なる動きを見せました。英国、日本、香港などでは好調に推移し、長期金利の低下期待が市場を支えました。しかし、米国市場は月末に一部企業の業績ガイダンス引き下げで急落し、月間ではマイナスとなりました。

豪州もCPIの上振れで利下げ期待が後退し、上昇幅を縮小しています。結果としてグローバルリート指数は米ドルベースで下落しましたが、円安の影響で円ベースでは上昇という、少し複雑な状況でしたね。

今後のリート市場は、日米の金融政策や長期金利の動向に左右される展開が予想されます。特に米国では景気減速による不動産資産の減損処理には注意が必要です。しかし、日本のリート市場はオフィス賃貸のファンダメンタルズ改善が続いており、インフレヘッジ資産としての魅力が再評価されることが期待されています。

10月は多くの市場で好調を維持し、kackyファンドも過去最高益を更新できましたが、暗号資産の横ばいは少し残念でしたね。それでも長期投資のスタンスは崩さず、今後も市場の動向を冷静に見極めていきます。投資はマラソンのようなものです。一喜一憂せず、着実に資産を築いていきましょう!

それでは今月も長期投資で行きましょう!

ステーブルコインまとめ(6) USD1

概要

  • シンボル名: USD1
  • Ethereum アドレス(ERC-20 コントラクト):0x8d0d000ee44948fc98c9b98a4fa4921476f08b0d (Ethereum (ETH) Blockchain Explorer)
  • 発行元 / プロジェクト:World Liberty Financial Inc.(WLFI) (World Liberty Financial)
  • 発行開始:2025年3月(プロジェクト発表時点) (CoinGecko)
  • 発行総数(循環供給 / 時価総額)
     - 循環供給:2,683,396,003 USD1 (Ethereum (ETH) Blockchain Explorer)
     - 時価総額:約 2.68 B USD (CoinMarketCap)
  • Coingecko ランク#61 (CoinGecko)
  • 主な上場先 / 取引所
     - Coinbase が USD1 を上場(Ethereum ネットワーク対応版)と発表 (Cointribune)
     - Binance / BNB Chain 関連ネットワークに対応済み (AInvest)
     - 他、主要な取引所への展開が逐次進められているとの報道あり (crypto.news)

目的

USD1(World Liberty Financial のステーブルコイン)は、以下のような目的・用途を掲げています:

  • アメリカドルと 1:1 で交換できるステーブルコインとして、法定ドルの代替的なデジタル決済手段を提供 (World Liberty Financial)
  • クロスチェーン対応を強調しており、Ethereum、BNB Chain、TRON、Solana など複数ネットワーク間での送金・決済をシームレス化することを目指す (World Liberty Financial)
  • 機関(企業・銀行・国家など)を含む利用者に、安全で流動性の高いドルペグ資産を提供し、グローバル送金・決済、DeFi 活用を促進すること (CoinGecko)
  • プロジェクト全体としては、WLFI ガバナンストークンを通じたコミュニティガバナンスや、将来的にはレンディング・借入、流動性提供サービスなどの DeFi 機能を構築することを視野に入れている (World Liberty Financial)

特徴(他ステーブルコインとの比較での差異)

USD1 には、他のステーブルコインと比べて以下のような特徴・主張があります:

  1. マルチチェーン対応とクロスチェーン移動
     USD1 は Chainlink CCIP などを活用して、複数のブロックチェーン間での移動・ブリッジをサポートする構想を打ち出しており、これを「高速・柔軟な送金性」として差別化ポイントにしています (PR Newswire)
  2. 準備資産構成(米短期国債+米ドル)
     USD1 は、米国債・米ドル預金・キャッシュ等で裏付けを持つと公表されており、これを「完全担保型ステーブルコイン」としての信頼性を訴求しています (CoinGecko)
  3. 政治的・ブランド訴求および注目性
     このプロジェクトはトランプ家・アメリカ政治との関係性が強く報道されており、そこから来る注目性・議論性を利用して市場関心を引く戦略を取っている点が他の多くのステーブルコインとは異なる特徴と言えます (Fool.com)
  4. 発行と流通管理の集中性
     初期段階では流通量・発行量のコントロール・権限が強く集中しているとの指摘があり、ステーブルコインの脱・中央集権性を重視する層からは懸念される構造です (Fool.com)
  5. 運営透明性と準備金報告
     USD1 は「毎月の準備金レポート(証明書/監査)」を公表する計画を掲げていますが、現時点でその具体的な監査機関名・レポートの妥当性に関する懸念が存在します (World Liberty Financial)

ニュース(過去 1 年以内で言及されたもの)

  1. トランプの World Liberty Financial、ステーブルコイン USD1 を発表
     → Reuters による報道。「USD1 は米国債・ドル等で裏付けられ、Ethereum および BSC で発行」 (Reuters)
  2. Coinbase が USD1 ステーブルコインを上場
     → Coinbase が USD1 を上場すると発表。Ethereum ネットワーク版対応。 (Cointribune)
  3. USD1、時価総額 24 億ドルを突破、機関拡大
     → USD1 の流通拡大と機関利用拡大を報じた記事。 (AInvest)
  4. トランプに関連、USD1 ステーブルコインが MGX が関与した Binance 投資に利用
     → Reuters による報道。USD1 が MGX – Binance 間の取引構造で採用されたとの報道。 (Reuters)

(必要であれば、それぞれの記事リンクや全文を追加で送ります)


メリット(保有・利用・ステーキング)

USD1 を保有/利用することにおける主なメリットとして、次の点が挙げられます:

  • ドルペグ資産としての安定性
     米ドルと 1:1 の交換可能性を目指す設計なので、価格変動リスクを抑えた資産として使える可能性がある。
  • 高流動性と広範な取引所アクセス
     複数のチェーンで流通し、主要取引所への上場を目指すことで、流動性が確保されうる。
  • 高速なクロスチェーン送金
     マルチチェーン・クロスチェーン対応によって、国際送金やネットワーク間移動のコスト・時間を抑えられる可能性。
  • DeFi 活用
     将来的には USD1 を担保資産として、レンディング・借入・流動性提供等の DeFi 機能への応用が見込まれる。
  • 資本運用利回りの可能性
     USD1 発行事業者は、準備資産(米国債等)から利回りを得る構造を有するため、適切な運営がなされれば運営側が利得を得られる設計。 (ウォール・ストリート・ジャーナル)

ただし、現時点で明確に「USD1 をステーキングできる」構造が公表されているとは確認できていません。


リスク(保有リスク・運営リスク等)

USD1 を保有・利用する際に考慮すべき主なリスクは、以下の通りです:

  1. 準備金の透明性・監査の信頼性
     公表されている「月次準備金レポート」や監査体制の実効性には疑問が残っており、準備金の適正性が外部から完全に検証できるかどうかが不確実です。
  2. 集中管理・発行権限リスク
     発行・焼却・流通管理が発行者(WLFI 側)に集中しているため、運営判断によって流動性操作や発行量操作のリスクがある可能性。
  3. 規制リスク
     米国をはじめとする各国でステーブルコインへの規制強化が進んでおり、法的リスク(発行禁止、登録義務、資本規制等)の影響を受ける可能性。
  4. 政治的 / ブランドリスク
     プロジェクトがトランプ家・米国政治と深く結びついているため、政治変動や世論変化、政策の反発などによりプロジェクトに対する信頼性が揺らぐ可能性が高い。
  5. ペグ崩壊リスク
     裏付け資産が想定通りに機能しなかったり、流動性不足、取引所の引き出し需要過多などで 1:1 ペグが外れるリスクがある。
  6. 競合リスク
     USDC、USDT、BUSD 等、既に強固な市場シェアを持つステーブルコインとの競争が激しく、ユーザー・流動性を奪われるリスク。
  7. 技術・運営リスク
     スマートコントラクトのバグ、ブリッジ事故、ハッキング、ガバナンスミス、運営会社倒産等のリスク。
  8. 認知・採用リスク
     実際に多数のプラットフォーム・取引所で採用されなければ、用途が限定され、流動性・実用性が低くなる可能性。

ステーブルコインまとめ(5) BUIDL

概要

  • シンボル名: BUIDL
  • Ethereumアドレス: 0x7712c34205737192402172409a8f7ccef8aa2aec
  • 発行元/プロジェクト: BlackRock による USD Institutional Digital Liquidity Fund(トークン化された流動性ファンド) (Securitize)
    • このトークン化プラットフォームには Securitize が関与しており、発行・転送代理(placement agent / transfer agent)として機能しているとの記述があります。 (Securitize)
  • 発行開始 (年月): 2024年3月頃
  • 発行総数(ドル換算)$2,799,827,452 (Etherscan)
  • CoinGecko ランク#58(2025年10月時点) (CoinGecko)
  • 上場する主な取引所: 一般投資家ではなく “qualified purchasers”(一定以上の資産を持つ機関投資家や適格投資家)に限定される可能性があります。

目的

BUIDL は、従来型の金融資産(主に流動性の高い債券や現金相当資産)をブロックチェーン上でトークン化し、投資家がブロックチェーン・ネイティブな形でアクセスできるようにする「トークン化流動性ファンド (tokenized liquidity fund)」という位置付けです。 (Bybit Learn)

この構造によって得られる期待される目的には以下が含まれます:

  • 債券やリスクの低い有価証券等への運用から生じる利回り(配当)を、トークン保有者に還元
  • ブロックチェーン上での相互運用性・流動性(マルチチェーン発行、トークン化による移転・取引)
  • 従来金融と暗号資産市場の橋渡し
  • 透明性・効率性の向上(例えば保有資産の証明、運用報告のチェーン上記録)

なお、いくつかの情報源では「ステーブルコインではない」「安定価格維持を目的とするものではない」「証券的性格が強い」という指摘もあります。 (Bybit Learn)


特徴(他ステーブルコインとの比較含む)

BUIDL の特徴および、ステーブルコインと比較した際の違い点を以下に整理します:

項目特徴・差異点
価格ペッグ(ペッグ方式)明確に「1 BUIDL = 1 USD」を保証すると記載されたソースもありますが、実質的には債券等の運用からの価値を基にするため、完全なペッグ保証をするステーブルコインとは異なる可能性あり。 (フィナンシャル・タイムズ)
償還性/流動性通常のステーブルコインは利用者からの引き出し・償還性を重視するが、BUIDL はファンド形式の構造を取っており、発行者(管理者)が償還を一時停止できる権限を持つ可能性を指摘する記事もあります。 (フィナンシャル・タイムズ)
配当還元性運用からの利回り(配当)をトークン保有者に分配する構造を持つ(追加トークン発行など)という性質を持つ点が、利子を生まない典型的なステーブルコインとの主な違い。 (フィナンシャル・タイムズ)
対象ユーザーの制限一部の情報源では、一般投資家ではなく “qualified purchasers”(一定以上の資産を持つ機関投資家や適格投資家)に限定される可能性があると述べられています。 (Axios)
トークン化マルチチェーン発行後、Ethereum に加えて Aptos, Arbitrum, Avalanche, Optimism, Polygon, Solana など複数チェーンで発行・展開されているという設計が報じられています。 (TDE)
資産割当・偏重報道では、BUIDL の運用資産の大部分(例:$2.7B 相当)を Ethereum 上に割り当てているという記述があります。 (The Defiant)

これらの点から、BUIDL は純粋な「ステーブルコイン」ではなく、「トークン化された利回り型流動性ファンド」として、ステーブルさと運用性を組み合わせたハイブリッドな性格を持つものと捉えるのが妥当だと考えられます。


ニュース(過去1年以内)

以下は、BUIDL に関連して報道された主なニュースです:

  1. BlackRock BUIDL Fund gains $600M AUM in two weeks on Ethereum
     Ethereum 上での BUIDL の資産運用額が短期間で急増したという報道 (Crypto Briefing)
  2. BlackRock BUIDL Fund Hits $600M AUM Surge on Ethereum-Driven Growth
     同様に BUIDL の AUM 増加とマルチチェーン展開を扱った記事 (CoinCentral)
  3. BlackRock’s BUIDL Fund Puts $2.7B on Ethereum as Stablecoins Hold 0.5% of US Debt, Solana Hits $13.1B
     BUIDL の資産配分(特に Ethereum 上での割り当て比率)を報じた記事 (The Defiant)

(補足:これらはすべて “BUIDL” を扱った記事ですが、ステーブルコインという観点のみを扱っているわけではなく、トークン化ファンドとしての視点を含みます。)


メリット

BUIDL に投資または保有することの潜在的なメリットには以下が考えられます:

  • 利回り獲得: 運用資産からの収益(利子・配当相当)をトークン保有者として受け取る可能性
  • 流動性と取引可能性: ブロックチェーン上トークンとして扱われることで、分割・送金・交換の自由度が高い
  • 透明性: 保有資産・運用状況がブロックチェーンや公開情報を通じて追跡できる可能性
  • 従来資本市場との橋渡し: 伝統資産(例:債券、流動性ファンド等)へのアクセスを暗号資産インフラ経由で実現
  • 相互運用性: 複数チェーンで発行されているため、異なるネットワーク間でトークンを移動させやすい可能性

ただし、これらのメリットは理想・意図ベースであり、実際の設計・運用・規制環境によって制限される可能性があります。


リスク

BUIDL を保有・投資する際に考慮すべきリスク点は以下の通りです:

  • 償還停止リスク/引き出し制限: 管理者が償還を一時停止する権限を持つ可能性(流動性が逼迫した場合など)を指摘する記事あり (フィナンシャル・タイムズ)
  • 価格乖離リスク: 運用資産の評価変動がトークン価格に影響を与える可能性。完全なドルペッグが保証されていない構造
  • 信用リスク・運用リスク: 運用資産(債券、現金等)が信用不安・金利変動・市場ショックに晒される可能性
  • 流動性リスク: トークン自体の取引量が少ない、マーケットメイクが不十分でスプレッドや取引コストが高くなるリスク
  • 規制リスク: 証券性トークン・ファンド性をもつ可能性があるため、証券規制・金融規制の適用対象となるリスク
  • 信用・信頼リスク: 発行元や管理者、信託機関、プラットフォーム(Securitize など)の信頼性に依存
  • クロスチェーンリスク: 複数チェーン展開をする設計ゆえ、ブリッジや相互運用の脆弱性、ハッキングリスクが存在

ステーブルコインまとめ(4) USDS

USDS(“Sky Dollar”)DAI

USDSとDAIは同じ発行元のバージョン違いということで1記事にまとめています。

概要

  • シンボル名:USDS (CoinMarketCap) DAI (CoinMarketCap)
  • Ethereum(ERC-20)アドレス:
    USDS 0xDc035d45d973e3Ec169d2276DDab16F1E407384F (BeInCrypto)
    DAI 0x6B175474E89094C44Da98b954EedeAC495271d0F (Ethereum (ETH) Blockchain Explorer)
  • 発行元プロジェクト:Sky Protocol(旧 MakerDAO リブランディング後) (Messari)
  • 発行開始(移行 / ローンチ時期):正式には 2025年9月に Sky の新 dApp と共にローンチ、DAI から USDS への移行可能となった (The Defiant) 最初の “Single-Collateral DAI (SAI)” は 2017年12月ごろ (ウィキペディア)
  • 発行総数(循環供給):約 7,987,254,092 USDS (CoinGecko) 4,548,123,165DAI
  • CoinGecko ランク:#29 (CoinGecko) #43 (CoinGecko)
  • 上場する主な取引所 / 流動性プール:Uniswap(Ethereum 上)で取引可能 (app.uniswap.org)

目的

  • Sky Protocol(MakerDAO の後継・再構築プロジェクト)の中心的ステーブルコインとして位置づけられている。 (Messari)
  • DAI からの移行という位置づけ:DAI を USDS に 1:1 で変換できる仕組みを提供することで、既存の DAI 保有者を新エコシステムに誘導 (The Defiant)
  • USDS 保有者が「Sky Savings Rate(SSR)」と呼ばれる預金により利回りを得る仕組みを提供すること (Nansen)

特徴・強み

  • モジュラー設計 / 再構築されたガバナンス:MakerDAO を改編して Sky に再構成。トークンの統合、サブDAO (“Stars”) の導入などが計画に含まれる (Pintu)
  • 移行性:既存の DAI を非カストディアル(ユーザーの資産を保持したまま)で USDS に 1:1 で変換可能な設計 (The Defiant)
  • 利回り機能:USDS を預け入れることで利回りが得られる SSR(Sky Savings Rate)というメカニズムを設置 (Nansen)
  • 段階的な移行と共存:DAI/MKR は当面は残す形で、USDS/SKY との併存を可能とする道を取る設計 (The Defiant)

ニュース(過去1年以内)

以下は USDS / Sky に関連する注目ニュース例です:

  1. One year into Sky, adoption lags behind vision — Sky は DAI → USDS 移行後 1年での採用進捗の難しさを指摘 (Blockworks)
  2. Coinbase Adds SKY and USDS to Roadmap — Coinbase が USDS と SKY を上場ロードマップに追加したと発表 (BeInCrypto)
  3. Sky Completes Rebrand By Launching New dApp and Tokens — MakerDAO のリブランディングとして Sky、USDS、SKY をローンチした記事 (The Defiant)

メリット

  • 利回りを得られるステーブルコイン:USDS を SSR に預けることで収益を得られる可能性がある
  • DAI 互換性と移行の容易さ:既存 DAI 保有者が資産を移行しやすい
  • ガバナンス参加:SKY トークンとの組み合わせで、プロトコル運営に参加できる可能性
  • 将来的な拡張性・モジュラー化:Sky 設計により、他の機能やモジュールを追加しやすい基盤

リスク

  • 採用リスク:Blockworks 記事によれば、USDS の成長が停滞しており、DAI の勢いが見直されつつあるとの指摘がある (Blockworks)
  • スマートコントラクトリスク:新仕様・新コードにはバグや経済設計の抜け穴のリスク
  • ガバナンスリスク:初期段階では投票支配や権力集中の懸念
  • 利回り誘導リスク:高利回りインセンティブが持続可能かどうか
  • 移行の摩擦と混在:DAI と USDS の併存期間、両者間の資金移動コストやユーザー混乱

ステーブルコインまとめ(3) USDe

概要

  • シンボル名: USDe (USDE)
  • Ethereumアドレス(コントラクトアドレス): 0x4c9EDD5852cd905f086C759E8383e09bff1E68B3
  • 発行元 / プロジェクト: Ethena(Ethena Labs)
  • 発行開始: 2024年9月
  • 発行総数(循環供給): 約 14,826,879,485 USDE (CoinGecko)
  • CoinGecko ランク: #16 (CoinGecko)
  • 上場する主な取引所
      - Binance(USDE/USDT) (CoinGecko)
      - Bybit (CoinGecko)
      - Phemex (CoinGecko)
      - Uniswap(Ethereum DEX) (CoinGecko)
      - そのほか複数の CEX / DEX で取引あり (CoinGecko)

目的

USDe は、従来の法定通貨担保型ステーブルコイン(USDC / USDT 等)とは異なるアプローチを採る「合成ドル(synthetic dollar)」です。(Ethena Documentation)

主な目的・特徴としては:

  • 銀行・法定準備金などに依存しない、より分散化されたドル代替手段を提供すること (Ethena Documentation)
  • ユーザーに対して、保有中に利回りを得られるよう設計されている(ステーキング等を通じて) (CoinMarketCap)
  • 暗号資産とデリバティブを組み合わせてリスク中立にヘッジし、ドルペッグを維持するメカニズムを用いること (Exponential DeFi)
  • 他のブロックチェーン(例:Solana、将来的には Sui など)にも拡張し、マルチチェーン環境で利用性を広げること (CoinMarketCap)

特徴(他ステーブルコインとの比較・差別点)

USDe が持つ主な特徴や差別化要素は以下の通りです:

特徴説明
合成ドル / デリバティブヘッジ型USDe は暗号資産を担保にしつつ、イーサ等の価格変動を相殺するため、ショートポジション(先物・パーペチュアルなど)を取る「デルタ・ヘッジ」戦略を用いる (Exponential DeFi)
利回り獲得可能性ステーキングやデリバティブのファンディングレート収益を通じて、保有者に“稼ぐドル”として機能するように設計されている (CoinMarketCap)
分散化 / 非中央集権性重視銀行準備金や法定資産に頼らないモデルで、暗号ネイティブな方式に重点を置いている (Ethena Documentation)
動的担保構成担保として利用される資産(ETH、LSTs、USDC/USDT 等)およびヘッジポジションは市場状況に応じて調整される可能性がある (Exponential DeFi)
拡張性 / マルチチェーン戦略Ethereum 以外のチェーン(Solana など)にも導入を拡大しており、より広いエコシステム統合を目指している (CoinMarketCap)

これに対し、USDC / USDT のような典型的なステーブルコインは、法定ドルおよび短期債券等の準備金を裏付け資産とし、価格安定性を維持する方式を取ります。USDe のモデルはこれとかなり異なります。


ニュース(過去1年以内)

以下は USDe(あるいは Ethena / 関連)について、直近1年以内に報じられた主なニュースの例です:

  1. Ethena Labs、USDe を Solana ネットワークへ導入
     → 2024年8月、Solana ネットワーク上で USDe を展開することを発表 (CoinMarketCap)
  2. Ethena が USDtb ステーブルコインを発行、USDe リスク軽減を目指す
     → Ethena が BlackRock の BUIDL ファンドを担保基盤とする USDtb を立ち上げ、USDe モデルのリスクヘッジ策を多様化させる構想 (CoinMarketCap)
  3. SUI グループと Ethena が提携、Sui ネイティブの suiUSDe / USDi を立ち上げへ
     → SUI Network 上で USDe 系列のステーブルコインを展開する計画を発表(2025年) (ビジネスワイヤ)

(他にも CoinMarketCap の「Latest Updates」での開発ロードマップ言及などがあります) (CoinMarketCap)


メリット(保有・ステーキング等の利点)

USDe を保有・ステークすると得られる可能性があるメリットは、以下のような点が挙げられます:

  • 利回り獲得: USDe をステーキングして sUSDe に変換することで、プロトコル収益の一部を受け取れる仕組み。(MEXC Blog)
  • ドルの代替手段としての保全性: 伝統的な銀行体系や法定通貨準備金とは独立した手段として、ドル価値を相対的に保持することを目指している点 (Ethena Documentation)
  • 流動性・構成性: DEX や CeFi 上で容易に交換でき、他の DeFi 構成要素と組み合わせて利用できる可能性 (Ethena Documentation)
  • 規制・検閲耐性: 中央集権的な管理や銀行依存を最小化する設計により、アクセス性や検閲抵抗性の向上を目指すポジティブな側面 (OctoBot)

リスク(保有に伴うリスク)

USDe のユニークな構造ゆえに、以下のようなリスクも存在します:

  • 資産価格変動リスク: 担保として保持される暗号資産(ETHやその他暗号資産など)の価格変動が、ショート戦略で十分にヘッジできない場合、担保不足や損失リスクが生じうる (Exponential DeFi)
  • ショートポジションの逆相関リスク: ヘッジ目的で取るショートポジション(先物/パーペチュアル等)が、予期しない動きをしたり、ファンディングレートが逆行したりするなど、計画外のコストや損失を被る可能性 (Exponential DeFi)
  • スマートコントラクトリスク: プロトコルのコントラクトにバグ、脆弱性があった場合、金銭のロスや不正利用のリスクがある
  • 流動性リスク / デリバティブ市場依存: ヘッジポジションを取る先物市場/デリバティブ市場の流動性が低くなると、実行コストが跳ね上がる恐れ
  • モデルリスク: このデルタ・ヘッジモデルが長期にわたって持続可能かどうかは未知。市場状況や極端なショックに耐えられるかどうかは挑戦的
  • 規制リスク: 特に「合成ドル」「利回り付ステーブルコイン」という構造は、各国の金融規制当局から注視される可能性が高い
  • アルゴリズム変動リスク: 担保構成やヘッジポジションの比率変化(プロトコルの自動調整)により、保有者にとって不利な挙動が生じる可能性

ステーブルコインまとめ(2) USDC

概要

  • シンボル名: USDC
  • Ethereumアドレス(ERC-20 コントラクトアドレス): 0xA0b86991c6218b36c1d19d4a2e9Eb0cE3606eB48
  • 発行元 / プロジェクト: Circle 等。Centre コンソーシアム由来。
  • 発行開始: 2018年9月
  • 発行総数 / 流通量
     Circulating supply(流通量):約 74,000~75,000 百万 USDC 相当(ドル建てで概算)
  • CoinGecko ランク#7 (CoinGecko)
  • 上場する主な取引所: Binance、Coinbase、Kraken、OKX 等ほぼ全ての主要取引所

目的(ユースケース/プロジェクトの概要)

USDC は「ドルペッグされたステーブルコイン(1 USDC = 1 USD 相当を目指す)」として設計されており、主に次の用途・目的を持ちます:

  • 暗号資産間の取引におけるステーブル資産:仮想通貨のボラティリティを避けつつ、チェーン上での移動手段として使われる。
  • 決済手段:DeFi アプリ、支払い、融資、レンディング、ステーブルな価値交換などに利用。
  • ブロックチェーンと法定通貨の橋渡し:法定通貨(米ドル)とブロックチェーン上の価値を結びつける手段。
  • 準備金運用収益:USDC の準備金は流動性の高い現金や短期国債などで運用され、利息収益を得ることが可能。 (circle.com)
  • 規制対応・透明性を重視:Circle は準備金の透明性、公表、監査などを経て、規制適合性を高めようとしている。 (circle.com)

特徴(他のステーブルコインと比べて)

USDC が持つ特徴・強みおよび差異点を以下に挙げます:

特徴内容
100% 準備金担保(fully backed)USDC は発行枚数に対して十分な支払準備金(現金・短期国債等)を保有し、いつでも 1:1 交換を目指しているとされる。 (circle.com)
透明性と定期報告Circle は準備金の保有構成、公表、独立第三者によるアシュアランス(保証報告)を実施。 (circle.com)
マルチチェーンでの展開Ethereum だけでなく、Arbitrum、Avalanche、Polygon、Base など複数ブロックチェーンで使えるように展開。 (ウィキペディア)
規制準拠重視/信頼性志向規制対応・コンプライアンスを重視する姿勢を前面に出しており、機関投資家からの信頼を得やすい傾向。 (osl.com)
過去のデペッグ事象2023年、Silicon Valley Bank(SVB)の破綻により、USDC の準備金の一部が影響を受け、一時的にドルペッグを失った経験あり。 (ウィキペディア)
トロン(TRON)からの撤退リスク管理を理由に、Circle は TRON 上での USDC 新規発行を停止。 Binance などでは TRON 経由での入出金サポート終了の動きも。 (Reuters)

ニュース(過去1年以内で USDC に関連する主なもの)

以下は、USDC またはその発行元 Circle に関して、最近報じられた主なニュース例です:

  1. Circle Internet Group、IPO 目標額を引き上げ — USDC の採用拡大を背景に
     Circle が IPO に向けて発行株数・価格範囲を拡大する計画を発表。USDC 拡張が背景との報道。 (Reuters)
  2. Circle の NYSE 上場、初値急騰
     Circle が NYSE 上場し、USDC 発行体の公開会社化が実現。上場初日に大幅上昇。 (Cinco Días)
  3. Binance、TRON 上の USDC サポート終了を発表
     Circle の方針と連動し、Binance は TRON ネットワークを通じた USDC の入出金を停止。 (Reuters)

(これら以外にも、ステーブルコイン全体を巡る規制動向や監督当局の発言、暗号資産業界での議論などで USDC が言及されることが多いです。)


メリット(USDC を保有/活用する利点)

  • 価格安定性:1 USDC ≒ 1 USD の価値を維持するよう設計されており、価格変動リスクが小さい。
  • 決済・送金の利便性:国際送金、スマートコントラクト決済、DeFi 活用などに使いやすい。
  • 運用収益機会:USDC の準備金は安全性の高い資産で運用され、その利息(準備金収益)から発行体が収益を得る構造。
  • 規制・信頼性:透明性、報告制度、コンプライアンス重視の方針が投資家に安心感を与える。
  • DeFi エコシステムとの親和性:多くのレンディング・流動性プール・ステーブル貸出などで使われており、流動性も高い。
  • 流動性・市場受容性:多くの取引所で取扱われており、売買・交換の流動性が豊富。

リスク(USDC を保有/利用する際の主な懸念点)

  • 準備金リスク / 信用リスク:準備金運用先(銀行、国債、その他短期資産等)の信用不安や流動性リスクが USDC の裏付けに影響を及ぼす可能性。
  • デペッグリスク:極端な市場ショックや準備金の問題が発生した場合、1 USDC = 1 USD のペッグを失うリスクがある(過去に SVB 関連リスク事象あり) (ウィキペディア)
  • 流動性リスク / ランの可能性:万一大規模な資金引き出しが発生した際、変動性・流動性の問題によって交換が円滑でなくなる可能性。研究では USDC に対する年率「ラン」リスクも指摘されている。 (Investopedia)
  • 規制リスク:ステーブルコインに関する規制強化、法制度変更、監督当局の方針転換などが将来的リスクになる可能性。
  • ブリッジ/ネットワークリスク:マルチチェーン対応のためにブリッジを介するケースがあり、スマートコントラクト脆弱性やブリッジ失敗リスクも。
  • 集中管理リスク:発行体である Circle による管理・運用・方針変更などのリスク。
  • インフレ・金利リスク:USDC の準備金利率が変動すれば発行体収益や健全性に影響。