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今月上場予定のETFを読む

今月東証・大証に上場予定のETFについて考えてみます。

  • NEXT FUNDS ブラジル株式指数・ボベスパ連動型上場投信(銘柄コード:1325 東証)

なかなか、需要としてはいい線をついていると思います。世界市場が収縮している中、力強い上昇を描いているブラジル株式指数に連動する投信に期待を抱いている人もいるのではないでしょうか。ただ、0.9975%という信託報酬はいただけませんね。ETFというには少し高い設定です。それでもまあ、普通の証券会社で売ってる2%前後のぼったくりに比べたら良心的です。

  • NEXT FUNDS 南アフリカ株式指数・FTSE/JSE Africa Top40 連動型上場投信(略称:南ア40連動投信、銘柄コード:1323 大証)

今月の野村のETFは徹底して新興国を狙っているようです。しかも南アフリカとはまたリスクの高い。一攫千金を狙うのであればこういう銘柄もありなのかもしれません。そして、信託報酬は上と同じ0.9975%。

  • NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信(略称:RTS連動型投信、銘柄コード:1324 大証)

ロシアまで出してきました。メドベージェフ政権に移ったロシアは今後どのように経済成長をしていくかは楽しみです。EUに接近するのか、はたまた独自の道を進むのか。やはりリスクの高いことには変わりないでしょう。

  • ダイワ上場投信・TOPIX-17シリーズ

もう語るのも面倒なのでパス

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電子マネーは着実に世の中を変えています

http://diamond.jp/series/it_business/10006/

私は電子マネーなんてプリペイドカードがリサイクルできるだけだと思ってましたが、着実に世の中を変えているようです。

最近私はようやく電子マネーとやらを使い始めました。イオンが出している「WAON」という電子マネーですが、財布からカードを出さなくても認識してくれますね。思った以上に面倒でないです。

今はチャリ銭がないからああ、諭吉を出さなきゃ…とかいう抑止力が働かないとなると、確かに客単価は上がるかもしれません。それにチャリ銭を出すのが苦手な奥様方(通称ババア)を見てるといらだちますが、それも解消されるとなるとお客にとっても店側にとってもメリットがあります。これは思った以上の経済効果を生み出しています。

さて、ダイヤモンドがネタにしているゲームセンター。私はひそかにゲームセンター、アーケードゲームの復活を予言している人なので、このニュースは朗報です。

確かにアーケードゲームは全て100円玉なイメージがありますね。つまりはコストをかけてよいゲームを作ったとしても簡単に値上げができないのはメーカーの悩みの種でした。それを電子マネーの出現で、克服できれば違った趣向のゲームを作ることができます。もし、1クレジット1円の時代が来れば新たな展開を見せそうで楽しみです。メダルゲーム1メダル1円とかは簡単ですし、ネットゲームの仮想マネーを1円に対応させることも可能になります。これはひょっとすると大きくなる予感がしますねぇ。

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償還ファンドを振り返る 日本債券オープン(大和)

投資方針

日本債券マザーファンドの受益証券を主要投資対象とします。
投資成果をダイワ・ボンド・インデックス(DBI)総合指数の動きに連動させることをめざして運用を行うことを基本とします。

結果
  • 運用期間 5年2ヶ月
  • 償還時基準価額α
    • 9943円(-0.57%)
  • 分配金累計額(税引き前)β
    • 50円(年換算利回り0.01%)
  • 最終償還額(10000円当たり。分配金は再投資。分配金に10%の税金を想定。申込み手数料無し。)
    • 計算式(1+β
    • 9947円(-0.53%)

私が使えないファンドのトップバッターに挙げている国内債券型アクティブファンド。その一つが6/2に繰り上げ償還されました。国内債券に投資しているはずなのに、1.05%というついこの前の国債利回りくらいの信託報酬をぼったくるという設定。絶対に儲かるわけがありません。これに投資するくらいならMRFでほったらかしておいた方がましです。こういうファンドをつかまないように注意しましょう。

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償還ファンドを振り返る HSBCヨーロッパオープン(HSBC)

ホットな償還ファンドの話題です。2008/06/17に繰り上げ償還されたHSBCヨーロッパオープンです。償還の翌日にWebから消え去り、なんの報告もなし。終わるときは本当に冷たいものです。これでHSBCは欧州に投資するまともなファンドが一つもなくなりました。本当に責任を持って運用をしようとしているのか常々疑問に感じます。

投資方針
  • 英国を含むヨーロッパ各国の株式市場(FTSEワールドヨーロッパインデックスを構成する市場)の大型株を中心に中小型株にも一部投資します
    • ユーロ統合を契機に国際競争力の強化を推し進めている企業
    • 株主を重視し株主価値を高めている企業
    • 高い技術力と優れた経営により利益成長を実施している企業
    • 安定成長を実現しながらも割安に放置されている企業

等に投資します。また、景気局面に応じて不況抵抗力の強い企業、市況産業、公益企業などにも投資を行います。

  • トップダウンとボトムアップアプローチを併用して運用を行います
  • ベンチマークはFTSE ワールドヨーロッパインデックス(円ベース)です
  • 外貨建資産については、原則として為替ヘッジは行いません
  • チームアプローチによる調査及び運用を行います
結果
  • 運用期間 9年6ヶ月
  • 償還時基準価額α
    • 14,192円(+41.19%)
  • 分配金累計額(税引き前)β
    • 3000円(年換算利回り3.16%)
  • 最終償還額(10000円当たり。分配金は再投資。分配金に10%の税金を想定。手数料3%引きも考慮)
    • 計算式(1-0.03)×(1+β
    • 17968.65円(79.68%)

1年の利回りは8.39%。繰り上げ償還されたファンドの割にはリターンは悪い方ではありません。それでもなぜか資本の流出が止まらず繰り上げ償還。投資する側も投資する側です。儲かるファンドには投資せずに儲からないファンドに投資をしているのですかねぇ。

来週は波乱含み

償還ファンドを振り返る 大和ユーロファンド(大和)

投資方針

#主として欧州の企業の株式(当該株式の預託により発行されるDR(預託証書)および欧州へ投資するカントリーファンドを含む)に投資します。
#銘柄の選定にあたっては、個別企業の成長性や収益性等のファンダメンタルズ分析を重視します。
#保有実質外貨建資産について、為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは行ないません。

結果
  • 運用期間 10年
  • 償還時基準価額α
    • 9241円(-7.59%)
  • 分配金累計額(税引き前)β
    • 2300円(年換算利回り2.3%)
  • 最終償還額(10000円当たり。分配金は再投資。分配金に10%の税金を想定。手数料3.15%引きも考慮)
    • 計算式(1-0.0315)×(1+β
    • 10984.99円(9.84%)

またしても国債の利回りに及ばない結果となってしまいました。運用期間10年で販売手数料3%は高いですね。信託報酬1.596%は悪い方ではないのですが。H15年に撃沈して以降立ち直ったものの、サブプライム問題で再び実績が落ち込み盛り返せないまま満期償還とあいなりました。

投資信託での長期投資は初心者でもリターンが得られるというのが最近の証券会社のうたい文句ですが、この実績では考えを改めざるを得ないのではありませんか?

来週は波乱含み

償還ファンドを振り返る グローバル・バランス・オープン(野村)

投資って始めるときは騒がれますが、終わるときは何も言われない不思議な世界なのでこのブログでは過去に償還されたファンドを振り返ってみたいと思います。

投資方針

世界各国の株式および公社債を実質的な主要投資対象とし、信託財産の成長を図ることを目標にバランス運用を行なうことを基本とします。
インカムゲインとキャピタルゲインを総合した「トータルリターン」を追求します。

結果
  • 運用期間 10年
  • 償還時基準価額α
    • Aコース 8293.43円(-17.06%)
    • Bコース 10003.29円(0.03%)
  • 分配金累計額(税引き前)β
    • Aコース 1555円(年換算利回り1.55%)
    • Bコース 1920円(年換算利回り1.92%)
  • 最終償還額(10000円当たり。分配金は再投資。分配金に10%の税金を想定。手数料2%引きも考慮)
    • 計算式(1-0.02)×(1+β
    • Aコース9339.38円(-6.61%)
    • Bコース11635.20円(16.35%)

Aコースの方は10年のときを無駄にしたばかりかお金まで取られてます。Bコースの方はかろうじてプラス収支を確保してますが、年あたりのリターンは1.635%。安いといわれた10年国債とほとんど変わらないリターンです。

大投資家のバフェット氏は「国債利回り以下では投資とは呼べない」(バフェットの銘柄選択術より)とおっしゃっております。まさにこのファンドは投資とは呼べない代物でした。

最近は初心者の間でバランス運用がはやってますが、この結果を見てどうお感じになりますか?

今日は小動きの模様

インド株・中国株

去年まで一世を風靡していたインドや中国の株が、今年は一転して下げに転じています。去年の水準まで一気に戻しています。これらの株に手を出した人は悲喜交々でしょう。去年の初めに手を出した人はあーあで終わりでしょうし、天井でつかんでしまった人は涙なくしては語れないでしょう。

私はインドや中国の株があれだけ上昇する合理的な理由を見つけられませんでした。考えられるのは「バブル」一点です。ゆえに今年の下げはある意味納得のいく話です。

今が押し目買いのチャンスだとか考えている人は気をつけてくださいね。バブルが終わった後の行く末は日本が証明済みですから。

そのうち「なぜ中国株は暴落したか」みたいな記事が経済誌の見出しに踊ることでしょう。私に言わせれば暴落したことよりもあれだけ急上昇したことの方が不思議なんですけどね。