償還ファンドを振り返る HSBCヨーロッパオープン(HSBC)
ホットな償還ファンドの話題です。2008/06/17に繰り上げ償還されたHSBCヨーロッパオープンです。償還の翌日にWebから消え去り、なんの報告もなし。終わるときは本当に冷たいものです。これでHSBCは欧州に投資するまともなファンドが一つもなくなりました。本当に責任を持って運用をしようとしているのか常々疑問に感じます。
投資方針
- 英国を含むヨーロッパ各国の株式市場(FTSEワールドヨーロッパインデックスを構成する市場)の大型株を中心に中小型株にも一部投資します
- ユーロ統合を契機に国際競争力の強化を推し進めている企業
- 株主を重視し株主価値を高めている企業
- 高い技術力と優れた経営により利益成長を実施している企業
- 安定成長を実現しながらも割安に放置されている企業
等に投資します。また、景気局面に応じて不況抵抗力の強い企業、市況産業、公益企業などにも投資を行います。
- トップダウンとボトムアップアプローチを併用して運用を行います
- ベンチマークはFTSE ワールドヨーロッパインデックス(円ベース)です
- 外貨建資産については、原則として為替ヘッジは行いません
- チームアプローチによる調査及び運用を行います
結果
- 運用期間 9年6ヶ月
- 償還時基準価額α
- 14,192円(+41.19%)
- 分配金累計額(税引き前)β
- 3000円(年換算利回り3.16%)
- 最終償還額(10000円当たり。分配金は再投資。分配金に10%の税金を想定。手数料3%引きも考慮)
- 計算式(1-0.03)×(1+β
- 17968.65円(79.68%)
1年の利回りは8.39%。繰り上げ償還されたファンドの割にはリターンは悪い方ではありません。それでもなぜか資本の流出が止まらず繰り上げ償還。投資する側も投資する側です。儲かるファンドには投資せずに儲からないファンドに投資をしているのですかねぇ。