コインチェックを待ち受ける苦難

どうも、月末以外は滅多に更新しないkackyですが、現在ホットな話題が仮想通貨に降ってきたので一応一言書いておきます。

コインチェック 500億円以上不正流出か

コインチェック経営陣、しどろもどろの謝罪会見。

コインチェック 約26万人に返金方針 金融庁が聞き取りへ

この週末で、

  • 500億円以上の不正アクセスによるNEMの流出発覚
  • 謝罪会見
  • 返金の方針発表

と、めまぐるしい動きがあったコインチェックが起こした問題。500億もの大金を不正アクセスにより流出する懸念があるホットウォレットに入れておいたという事実は、大手取引所としては致命的にお粗末としか言えません。実はかく言う私も一時期はcoincheckのユーザーでしたが、coincheckの入出金の対応の悪さや、仮想通貨取引業者に登録されなかったことをきっかけに、一切の取引をやめてしまいました。大手の取引所ではあったので大丈夫だろうというユーザーもたくさんいたことは事実で、気持ちもわからなくはないですが、やはり金融庁から認められなかったということはそれなりの理由があったということでしょう。まだまだ黎明期の仮想通貨取引で、100年以上の歴史がある証券取引所と比較してまだ歴史の浅い取引所しか存在しない状況で「セキュリティ」が自分の資産を守る最重要事項であることを認識させられる事件であったと思います。仮想通貨取引のベテランで「GOX」という言葉を知らない人はいません。

さて、返金方針が出されたことで安心したユーザーさんも多いかもしれませんが、コインチェックの先行きについて非常に厳しいという見方をせざるを得ません。返すという方針が出されましたが、確定したのは返金する金額(1XEM=88.5円)だけで、いつ返すか、返せるだけの自己資本を有しているかという話は一切出てきていません。まず、創業5年ほどしか経っていない会社でおよそ463億もの金額をポッとキャッシュで返せる会社は存在しないでしょう。そうなると何年かの利益を投じて返済していかなければならなくなるわけですが、これからコインチェックは

  • 突然湧いた463億円もの負債
  • 遠のく仮想通貨取引業者登録
  • 離れる顧客

という三重苦を抱えて経営していかなければなりません。そのまま、取引所を運営するにしても仮想通貨取引業者に登録される可能性はゼロと言えますし、顧客はもう愛想を尽かして別の取引所へ移ってしまうでしょう。もし、仮想通貨取引業者に登録されていれば、どこかのお金持ちが仮想通貨取引業をやりたがっていたら安値でお買い上げしていたかもしれませんが、今はただの「みなし業者」扱いのため、買収するうまみがあるとは思えません。あるとしたら、既存の取引所が顧客シェアをまるっと拡大するために合併を図るというところでしょうか。それでも463億円の負債を肩代わりするだけのメリットがないとダメですが。。ということで、これからコインチェックはどうなるでしょうね。突然破産してユーザーや仮想通貨投資家に迷惑をかけることだけはやめていただきたいと願う今日この頃ですm(_ _)m

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