波乱の4月の奇跡

皆さん、こんにちは。先月4月は、まるでジェットコースターのような相場展開でしたね。米国発のトランプ関税問題に端を発した混乱は記憶に新しく、絶望した投資家の方も多かったのではないでしょうか。今回は、そんな激動の4月相場を各アセットごとに振り返り、今後の見通しについて私なりの考えをまとめます。

まず株式市場です。4月は米国の関税発表と中国の報復措置で世界的に急落して始まりました。特に米国市場は調整局面入りしましたが、月半ばに関税の一部停止が発表されると回復に転じました。結果的に、利下げ期待のある新興国や関税猶予の恩恵を受けた日本、ドイツ市場はプラスで終えましたが、米国市場は下落しました。今後は関税問題、FRBの政策金利、インフレや米国経済の行方が焦点となりそうです。

次に債券市場です。4月はリスク回避ムードから、安全資産とされる債券が買われる場面が多く見られました。米国の長期金利は、雇用統計の強さを受けて一時上昇しましたが、政治的な混乱もあり結局は小幅な低下で着地しました。欧州や日本でも景気減速懸念などから金利は低下基調でした。当面は世界的な景気の先行き不透明感から、債券価格は底堅く推移するかもしれませんが、各国の金融政策の動向には注意が必要です。

為替市場では、円が主役となりました。リスク回避姿勢が強まる中で、安全通貨とされる円が買われ、対米ドルで一時130円台まで急騰しました。まさにパニック的な動きでしたが、月末にかけてはやや落ち着きを取り戻しました。ユーロはドル安やECBの動きを受けて対ドル、対円でしっかりでした。為替は政治的な発言やリスクセンチメントに振らされやすく、引き続き急な変動には注意が必要な状況でしょう。

リート市場(不動産投資信託)は、グローバルで見ると軟調でした。米国の関税問題による景気不透明感が、特に米国やシンガポールのリートの重しとなりました。円高が進んだこともあり、円ベースでのリターンは大きくマイナスとなっています。一方、日本のリート市場は、円高によるインバウンド需要への懸念からホテル系が売られましたが、国内金利低下を受けて住宅系が買われるなど、まだら模様でした。

さて、私のkackyファンドですが、4月は関税ショックで一時はどうなることかと思いました。株式市場が大きく揺れる中、一時は評価額が20%近く下落する場面もありましたが、なんとか持ち直し、奇跡的に前月比プラスで終えることができました。これはポートフォリオに組み入れている暗号資産が、株式市場の混乱に対して相対的に底堅く推移したことが大きな要因です。やはり分散投資は大切です。

それでは今月も長期投資で行きましょう!