勝負師の格言【一つだけの理屈は信じない】
一つの理屈から得られた結論で判断することはとても危険なことです。
成功する人はある理論から結論が得られたとしても、別の角度から眺めてみて同じ結論にたどり着くか試してみたりしてその結論の正確さを追求します。
成功できない人は結論ばかり見てそれを鵜呑みにしたり有頂天になるものです。
笑い話ですが、「映画の数だけ1位が作られる」といったたとえがあります。よく映画を見に行くと「●●●で1位」といった見出しが躍っています。よくよく見ると「国内1ヶ月で」とか「年間興業収入」とかいろいろなものを切り出してきます。そういうものを集めるとどんな映画でも何かしらの1位になりそうです。とどのつまりは、何かで1位になることはその映画のよさを反映していることはほとんどないということです。
投資の世界でもこのようなまやかしはよくあります。「これこれを選んで投資したら過去10年間でXX%儲かりました!」、「このファンドは5年間つねにプラスを維持」いろいろなうたい文句で投資を呼びかけます。しかし、5年とか10年とか言う期間は得てして売り手側が都合よく切り出してきたものがほとんどです。私はそういう売り手側の都合は笑って受け流すことにしています(笑)あくまで自分の持つさまざまな視点から、投資先を分析し結論を導き出しています。