[投資戦略] MARS投資について

どっかのリンクで引っ掛けたMARS投資とやらが気になったので調べてみました。

http://www.mars-toushi.com/

 

簡単に言うとアメリカの医療機関から保険会社に診療報酬を請求する権利(MARS)を買い取って保険会社から回収して差額を儲けるというビジネス。

 

カタログだけ見てるとリスク無しで6%もの金利が得られてとってもうまい話のように思える。

 

じゃあ、リスクはないの?ありありだ。問題はこのMARSってやつの回収率である。そもそもこのMARSってやつの回収率は30%くらいしかないらしい。だからこそ病院はこういうブローカーにとっとと売りつけたいわけ。購入したうちの30%しか回収できないとしたら、もし表面の利回りが6%あったところでちっとも儲からないことは明白だ。

 

ところが、この会社の怪しいところはMARSがもし不良債権化した場合の投資元本の扱いが明記されていないところだ。普通なら、投資した分から不良債権化した金額が都度差し引かれるものだ。ところが、この投資商品はそういったスキームが明文化されていない。もしかすると、というかかなり高い確率でそういった損失は新たな投資家の元本で補填されているかもしれない。これはいわゆるねずみ講だ。

 

ねずみ講の末路がどんなに悲惨なものであるかは、ここで語る必要もないと思う。はじめのうちは儲かった気分にひたれるが、最後には何も残らない。

 

もし、これを謂れなき誹謗中傷だとおっしゃるのなら、ちゃんと資産がどのような形で運用され、どれだけ回収し、そのうちどれだけが配当に回っているのか、いわゆるB/SとP/Lを外部の監査法人を入れてきちんと示していただきたい。

 

疑り深い私のほうがもしかしたら間違っているのかもしれない。MRIという会社はMARS債権を劇的に高い回収率で回収できているかもしれない。もし、そうであれば6%という高利回りを持続することができるだろう。ただ、投資のアドバイスとしては、少々疑り深い態度でいるほうが結局は生き残る事ができるということに尽きる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です