maneoの再評価

私がmaneoというソーシャルレンディングサービスを取り上げてから早2年が経とうとしています。『maneo』も私が取り上げた頃はまだマイナーな存在でしたが、ガイアの夜明けというTV番組に取り上げられて以降、かなり知名度があがったと思います。

 

そこで、現在のmaneoに関して再評価を行って見たいと思います。

 

初回の研究記事では、この仕組みがレンダーにとって圧倒的不利な仕組み

であることを指摘させていただきました。

 

https://www.kacky-investment.net/?date=20081101#p01

より

 

しかし、不安は大いにあります。知人同士の貸し借りでは、債務不履行となると確実に中が悪くなりますし、近所に悪い評判も立ちます。これらの貸し借りは他の者よりも優先させるべきという考えを働かせるのは自然でしょう。しかしながら、maneoはまったく見ず知らずの人からお金を借りるわけで、こういった抑止力は働きません。かといって大手銀行のように費用を掛けて与信調査を行ったり、担保を取ったりということができるわけでもありません。よって限りなくレンダー(貸し手)が不利のルールになっていると感じました。それに対するレンダーの対策としては金利をなるべく高く約定させることでしょう。そういう意味で考えるとどんな金利で取引が行われるか非常に楽しみでした。

 

さらに3回目の記事ではデフォルト率の結果が投資戦略の重要な鍵を握ることを指摘させていただいております。

https://www.kacky-investment.net/?date=20090620#p02

より

ただ、ここにはデフォルト率という重要な変数が書かれていないという事実が非常に残念で、気がかりです。これはサンプルが出次第、maneoから情報を公開されることを期待したいと思います。

 

しかし、maneoからはデフォルト率に関する情報開示はありません。これは非常に残念な限りです。これではいつまで経ってもレンダーは暗中模索。ただでさえレンダー不利の仕組みの中、情報すら得られないのであれば、レンダーの儲ける術は存在しません。ソーシャルレンディングの存続のため、出来る限り情報の公開をお願いしたいと思います。

よって出典が怪しげな2chネタで申し訳ありませんが、とあるレンダーさんのデフォルト率は3.3%(1/30)だったそうです。(この推定がかなりざっくりしたものであることを予め断っておきます)これをもとに投資戦略を見ていきましょう。ちなみにこのデフォルト率は私が当初想定していたもの(0.5%)よりずっと大きなモノでした。

 

それぞれの投資家利回りを設定した場合(元利均等返済のため、貸出金利と一致しないことに注意)の平均リターンと標準偏差、リターン/標準偏差(シャープレシオ)を求めました。

 

投資家利回り(a) 平均リターン(b) 標準偏差(c) (b)/(c)
3.0 -0.4 18.4 -0.02
5.0 1.54 18.76 0.08
7.0 3.47 19.11 0.18
9.0 5.4 19.47 0.28
12.0 8.3 20.01 0.42
15.0 11.21 20.54 0.55
20.0 16.04 21.44 0.75

 

このシミュレーションにより典型的な分散ポートフォリオのシャープレシオである0.5あたりを達成しようと考えると投資家利回りは15%程度に設定しなければならないことがわかりました。換言すれば、このくらい利回りをもらっておかないとリスクリターンの割に合わない、ビジネスとして成り立たない投資先だといえます。南アフリカランド建て債券とかを買った方がましかもしれません。残念ながらこれが現実です。

 

 

結論を述べますと、現状で得られる情報を駆使した結果からはmaneoを合理的な投資先としては認められないということです。私自身、一応maneoにレンダー登録はしていますが、まだ1円も入金したことがありません。正直、入札したいボロワーが見つからないので、入金するだけの手数料がもったいなく思います。

 

そんななか、コーポラティブハウスローンに関しては圧倒的な人気を誇り、また募集当日で完売という結果となりました。景気が悪いなかお金があるところにはあるのだなぁと感じさせるトピックですが、投資先としては、まあ、それなりといったところなので私としては特に買いを推奨はいたしません。

  1. お久しぶりです。もともとマネオは、危ない仕組みだなぁ・・・と思っていましたが・・
    我々>まねお>銀行>金を借りる人
    であればいいかなぁとおもいますが、保険が無い?って感じますね。

  2. >矢向さん
    どうもご無沙汰しております。もともと投資というものは保険の効かないものではありますが、あまりに割に合わない、というのが率直な思いです。借り手もマネオもほとんど責任を負わないでおいて金利は安く…っていうのはあまりにも甘い考えですね。最近は法人ものが増えていますが、信用力に関して言えば疑問符が残ります。

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