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東証に上場のNYダウ連動ETFについて

日経平均は6日続伸でだいぶ評価額も回復してきました☆先週末の予想は大体あいました。日経平均は買い疲れた感じも見えましたが150円近く上がりましたし、キヤノンも上がりました。新興不動産はまあヨコヨコでしたし、任天堂も寄付からはどうなるかと思いましたが、結局最終的には1000円以上上がりました。

さて、折角ですからもうすぐ上場のNYダウ連動ETFの話をしましょう。先日、カブドットコム証券開催のネット投資セミナーを受けてきました。そこでテーマになったのが、このNYダウ連動ETFです。これは銘柄コード1679で12月10日に上場します。

ところで、私がこのETFで気になっていたのは信託報酬です。このETFの信託報酬は年率0.6075%です。近ごろはいわゆる普通の追加型投資信託でも安いものが出てきました。eMAXISの先進国株式ファンドが0.63%です。ここから見て、信託報酬でこのETFを買うメリットはあまりないのですよね。ましてや米国に上場しているNYダウ連動ETFは0.1%程度です。これはいったいどういう事なのか、セミナーにシンプレックスの方が来ていたので、率直にその質問をぶつけてみました。

すると、答えとしては、本当は米国で上場されているETFのように現物株で運用するタイプのETFを組成したかったのだけれども、税制の都合上からできなかったようです。そこでとった形は「ファンドオブファンズ」ケイマン籍のマザーファンドに間接的に投資することで対象指標への連動を目指しているそうです。この形からして上場しているということ以外は普通の投信と全く構造が変わらないのですね。現物株のETFは機関投資家との相対取引を使うことで売買手数料やトレーディング報酬を節約するわけですが、そういう事ができていない。ゆえに追加型投資信託と比べたコストメリットが出ていないということです。

ぶっちゃけてしまいますと信託報酬でメリットがないということは長期投資家にとっては全くメリットがないということになります。今時インデックスファンドはノーロードが常識となっておりますので売買手数料でもメリットが得られませんし、税制はどちらも特定口座ですから全く同じです。以上、おしまい。

…というのも寂しいですから、ちょっとはよいところを探してあげましょうww残念ながら長期投資家にとってはメリットなしのETFですが、トレーダーさんにとってはメリットは少なくないのではないでしょうか。何より国内株の手数料でNYダウを売買できます。海外の投資家としてもアメリカの市場が閉じている間にも売買ができるヘッジ手段として貴重な戦力になるかも。

長期投資家さんにとって心強かったのは、上場以後取引額などの増加をみて、現物株での運用が実現すれば信託報酬に関しても見直していきたいということでした。もし、このETFが軌道に乗れば、もっと信託報酬が安くなっていくかもしれませんよ。限りなく他力本願ですが、期待したいですね!!

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