6月の振り返り
6月ももうすぐ終わりです。
自分の話をすると、現在日本株の採算ラインは日経平均14000円ほどにあります。最近はこの価格が崩壊してしまったので、とうとう日本株も赤字が灯るようになってしまいました。
さて、今月はNYダウも年初来安値を更新、欧州やアジア株もそろって下落する事態となりました。状況は3月の時点を思い起こさせます。あのころは私も20万を越える評価損を抱えてさすがに青ざめたものです。
ただし、今回の下落は3月のものとは内容が異なります。
現在の一大関心事は、もはやサブプライム崩壊ではなく燃料高、物価高に移っています。最近は特にエマージング、新興国といわれる国での株価崩落が著しくなっています。サブプライムに関して言えば比較的遠くに位置したこれらの国でしたが、燃料高に関しては一番大きな影響を受ける国になってしまいました。それは新興国が一番燃料を欲している国だからです。
こういうときは省エネルギーが一番ですね。日本の企業はこの手の技術には長けていると感じます。6月に中間決算を迎える企業は業績を試されるときになります。業績に関して言えば、3月ほどの悲観論は聞かれなくなりました。ドル円が100円を回復して輸出での利益は出しやすくなりました。今までに出した最高益からのピークアウトはすでに織り込み済みということもあると思います。
日本に対してあえて苦言を呈するとすれば、物流をトラックなどの自動車に大きく依存していることがあります。原油高騰でこれらの物流を担う企業が崩壊の危機にあります。この問題を解決しなければこれからの日本の産業はコスト高に苦しむことになるでしょう。道路特定財源で道を作ってる場合じゃありません!
少なくとも、私達は今起こっている原油高、それに伴う物価高をしっかりと受け止め、覚悟する必要があります。それをギャーギャーわめいていても何の助けにもなりません。確かに物の値段を上げれば、消費者側は苦しみますが、企業の側に立てばそれが利益の源泉になります。物価を上げる企業への投資、私はそれが一番の物価高への対抗策と考えていますが、いかがでしょうか。
この原油高はバブルでもあるのかと・・・
それが崩れるまでに色々な技術の中心を
シフトさせていくことが大事だと思っています。
一気に技術シフトを起こすには良い機会かなと・・・