償還ファンドを振り返る グローバル・バランス・オープン(野村)
投資って始めるときは騒がれますが、終わるときは何も言われない不思議な世界なのでこのブログでは過去に償還されたファンドを振り返ってみたいと思います。
投資方針
世界各国の株式および公社債を実質的な主要投資対象とし、信託財産の成長を図ることを目標にバランス運用を行なうことを基本とします。
インカムゲインとキャピタルゲインを総合した「トータルリターン」を追求します。
結果
- 運用期間 10年
- 償還時基準価額α
- Aコース 8293.43円(-17.06%)
- Bコース 10003.29円(0.03%)
- 分配金累計額(税引き前)β
- Aコース 1555円(年換算利回り1.55%)
- Bコース 1920円(年換算利回り1.92%)
- 最終償還額(10000円当たり。分配金は再投資。分配金に10%の税金を想定。手数料2%引きも考慮)
- 計算式(1-0.02)×(1+β
- Aコース9339.38円(-6.61%)
- Bコース11635.20円(16.35%)
Aコースの方は10年のときを無駄にしたばかりかお金まで取られてます。Bコースの方はかろうじてプラス収支を確保してますが、年あたりのリターンは1.635%。安いといわれた10年国債とほとんど変わらないリターンです。
大投資家のバフェット氏は「国債利回り以下では投資とは呼べない」(バフェットの銘柄選択術より)とおっしゃっております。まさにこのファンドは投資とは呼べない代物でした。
最近は初心者の間でバランス運用がはやってますが、この結果を見てどうお感じになりますか?