
先月の投資成績です。
11月の株式市場は、米国でAI相場の主役が交代するなど動きがありましたが、全体としては堅調でした。エヌビディアからアルファベットへと資金がシフトし、S&P500は小幅ながら上昇しました。日本市場でも、高市政権による経済対策への期待からTOPIXが上昇するなど、明るい材料が見られました。
債券市場では、米国の長期金利が低下しました。一時は利下げ期待の後退で金利が上昇する場面もありましたが、仮想通貨などのリスク資産への警戒感から安全資産である国債が買われました。日本では日銀の利上げ観測や財政拡大懸念から金利が上昇しており、日米で対照的な動きとなっています。
為替市場では、日銀の利上げ観測が後退したことや、活発な対外証券投資を背景に円安が進みました。ただ、今後は日銀の利上げ観測が再燃すれば、徐々に円高方向への修正が入ると見られています。それでも日米の金利差は依然として大きく、急激な円高にはなりにくいでしょう。
リート市場は、米国や日本で好調でした。特に米国では利下げ期待が相場を支え、ヘルスケアセクターなどが上昇しました。日本でもオフィス需要の回復を背景に堅調な推移が続いています。一方で、豪州などはインフレ懸念から軟調な動きとなりました。
さて、kackyファンドの成績ですが、今月は非常に苦しい結果となりました。株式市場の好調さに少し救われたものの、主力の暗号資産がBalancerのハッキング被害や米国の利下げ確率低下を嫌気して暴落してしまいました。
先月までの過去最高益から一転、年初来の利益をほぼ全て吐き出す形となり、ベンチマークの中でも最下位に転落してしまいました。まさに天国から地獄への急降下といった心境ですが、これも投資の世界では起こり得ることです。
非常に厳しい状況ではありますが、ここで投げ出してはいけません。こういう時こそ冷静に、長期的な視点を持つことが大切です。嵐が過ぎ去るのをじっと待ちながら、市場にとどまり続けることが将来の果実につながると信じています。
それでは、今月も長期投資で行きましょう!