ステーブルコインまとめ(9) C1USD

概要

  • シンボル名: C1USD
  • Ethereumアドレス: 0x40caa7912437002ee2c8415d43e7f575c733674c ( Stellarアドレスは C1USD-GDCDFF6ZZP3HVODSVJYAN6IRNGWGPLVFKH23RY2OFHFGGVCGBXSDPKTU)
  • 発行元 プロジェクト: Kinesis Money Panama S.A.(Kinesis) (Kinesis)
  • 発行開始: 2025年9月19日(Kinesis Monetary System への採用日として) (CoinGecko)
  • 発行総数 (ドル換算): $2,548,636,417 (CoinGecko)
  • coingecko ランク: #62
  • 上場する主な取引所: Kinesis プラットフォーム(C1USD/USD ペアなど) (CoinGecko)

目的

C1USD(Currency One USD)は、米ドルと 1:1 で連動するステーブルコインであり、仮想通貨/ブロックチェーン環境における価値の安定した交換手段を提供することを目的とする。特に、低コスト・高速トランザクションを可能にし、決済やDeFi、クロスボーダー送金、担保・エスクロー用途などで使われることを想定して設計されている。 (CoinGecko)

また、Kinesis の既存 USD1 トークンを C1USD に移行させ、保有者に対して利回り提供(7.5% APY 見込み)を行う構想も記載されている。 (Kinesis)


特徴

  • 完全担保制: 担保資産を保有し、1:1 で米ドルを裏付ける方式とされている。 (CoinGecko)
  • 利回り提供: 保有者(Kinesis の認証アカウント保有者等)に 7.5% APY 相当の可変利率を月次で支払う構成。 (Kinesis)
  • マルチチェーン対応: Stellar ブロックチェーンと Ethereum(ERC-20)双方での運用を見込む。Stellar は送金コスト低廉性、Ethereum は EVM 互換性を考慮。 (CoinGecko)
  • 保険ラッパー構造: 保険・再保険プロバイダーと連動する構造を設け、リスク軽減を図る意図あり。 (Kinesis)
  • トークン移行: 既存の USD1 保有者を 1:1 で C1USD に変換する移行プロセスが設けられている。 (Kinesis)

ニュース(直近1年)

以下は C1USD を取り扱った、または関連性の高い記事・発表です:

  1. Kinesis Set to Adopt C1USD — C1USD が USD1 を置き換え、保険付き USD 安定コインに移行予定 (Kinesis)
  2. Kinesis Integrates With Yellow Card – Local On-ramps across Africa — アフリカ地域での法定通貨 → C1USD への入金ルート拡張に関する発表 (Kinesis)
  3. Currency One USD Price Chart (C1USD) — CoinGecko による C1USD の概要、設計・機能説明を含むページ (CoinGecko)
  4. Currency One USD (C1USD) Price Today, News & Live Chart — Forbes による紹介記事 (フォーブス)
  5. Kinesis Money launches C1USD, a stablecoin with unique features — LinkedIn 上での発表(初期時点情報を含む) (LinkedIn)

メリット

  • 相対的な価格安定性(USD 連動)により、価格変動リスクを抑えた価値保全手段として使える
  • 利回り取得の可能性(7.5% APY 見込み)が設計に含まれており、単なる保有だけで収益が得られる構造 (Kinesis)
  • 低コスト高速送金が可能なネットワーク(Stellar 等)を併用する構成
  • DeFi やスマートコントラクトとの互換性(Ethereum 側接続)により応用が広い
  • 発行体による保険ラッパーやリスク軽減構造導入意図により、信頼性強化の余地あり

リスク

  • プロジェクト初期段階ゆえ、流動性不足や取引所上場の遅延リスク
  • 担保資産の適切な管理・監査・透明性確保ができなければ、ペッグ維持に失敗する可能性
  • 規制リスク:各国および国際機関によるステーブルコイン規制の強化(特に米国や欧州)
  • 保険や再保険体制、外部保証者の信頼性リスク
  • マルチチェーン運用に伴う技術的な脆弱性・ブリッジリスク

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