さらなる長期的上昇へ

先月の投資成績です。

先月のマーケットは、まさに上下の激しい展開でしたね。そんな中でも、kackyファンドは2ヶ月連続で過去最高益を更新することができました。国内外の株式市場が非常に順調に推移してくれたおかげです。暗号資産は一時的に10%近く上昇する場面もありましたが、最終的にはほぼプラマイゼロでの着地となりました。

8月の株式市場は、米国と日本が特に力強い動きを見せました。米国ではAI関連銘柄の利益確定売りがあったものの、これまで出遅れていた銘柄が反騰し、NYダウやS&P500が最高値を更新しました。減税やドル安、FRBの利下げ期待が企業業績を後押しし、市場全体を押し上げる形となりました。

日本市場も同様に堅調で、TOPIXが最高値を更新する活況でした。鉄鋼や不動産、銀行といった株主還元に積極的なセクターが市場を牽引しています。政府の経済対策や企業による株主還元への期待が株価上昇を支える一方で、日銀が今後利上げを行った際の市場の反応には注意が必要です。

債券市場では、米国10年国債利回りが月を通じて低下しました。これは、米国の雇用統計が軟化したことを受けて、FRBが利下げを行うのではないかという期待が高まったためです。FRBの利下げは予防的な側面が強いと見られており、今後も利回りは若干低下した後、もみ合いの展開が予想されます。 一方、日本の10年国債利回りは上昇基調をたどり、17年ぶりの水準となりました。日銀の経済・物価見通しや政策金利引き上げへの期待、そして日銀が保有する国債の圧縮観測が要因です。国内景気の回復や追加利上げの可能性も指摘されており、今後も長期金利は上昇していく「先高観」が続くでしょう。

為替市場では、米国の利下げ期待から円が対米ドルで一時的に円高に転じました。今後は、FRBの利下げと日銀の段階的な利上げ観測がドル安要因となる一方で、日本の財政規律への懸念などが円安要因となり、ドル円はもみ合いの展開が予想されます。ユーロは対ドルで高止まりする見込みです。

グローバルリート市場も好調でした。S&Pグローバルリート指数は米ドルベースで3.95%の上昇となり、特に日本リートがオフィス賃貸市場の改善を背景に指数を押し上げました。海外投資家は売り越したものの、国内の投資信託や銀行が買い越しに転じたのは明るい兆候です。 今後のグローバルリート市場は、米国の外交政策や長期金利の動向によって不安定になる可能性も秘めています。長期金利の上昇で分配金利回りとのスプレッドが縮小しているため、物件の質や安定した分配、そして将来的な成長性がより重要になってくるでしょう。日本リートには引き続き堅調な動きが期待されます。

8月は全体的に株高が続き、kackyファンドも恩恵を受けました。しかし、市場には常に不確実性が潜んでいます。私のような長期投資家は、短期的な市場の動きに惑わされず、経済の大きな流れと企業の本質的な価値を見極めることが肝心です。これからも焦らず、着実に資産を育てていきましょう。

それでは、今月も長期投資で行きましょう!

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