先月の投資成績です。先月も株価は大方の予想に反して大きく回復しました。まだコロナウイルスによる医療的、経済的打撃がまだ収束しない中で株価はそういうものとは関係がないかのようです。kackyファンドもおかげさまで年初来プラスに転じて年初来高値を狙う勢いです。国際株式よりも国内株式の勢いが目立ちます。
今回の株高は「無慈悲な急騰」とも言われています。というのも3月の大幅な下落によって投資家の中には損切りを余儀なくされ、下落の恐怖から買いなおすことができずこの上昇を指をくわえて見るしかない人達が多くいるからです。
残念ながら、上昇相場と同じように下落相場もずっと続くとは限りません。自分の予想どおりに相場が動くとは限りません。3月相場で損切りを余儀なくされ、4月5月で回復できなかった投資家は、投資の世界で生き残ることは難しいでしょう。チャールズ・エリスが「敗者のゲーム」で述べているように「稲妻の輝く瞬間に相場に居合わせなければならない」のです。
長期投資家はこの理論のもとでは有利な立場にあります。残念ながら下落相場を回避することはできませんが、相場から撤退することなく保有し続けることで「稲妻の輝く瞬間」に相場に居合わせる確率を高めることができるのです。kackyファンドもこの利益を享受できたと言えます。これから先の経済や世界は良いものになるかはわかりません。今回の相場はコロナウイルスへの対策としての中央銀行がもたらす新たなマネーがもたらした副産物で、将来のインフレを示唆するものかもしれません。たとえそうだとしても、株式への投資を続けることで自分の資産価値を防衛することが可能であると考えています。
それでは今月も長期投資で行きましょう!