地震から1週間が経ち、予想通り国内株式市場は暴落しましたが、ようやく落ち着きを取り戻してきたように思いますので、ここらでいちど投資戦略について振り返りを行いたいと思います。
まず、結果はグラフの通りで、kackyファンドは大きく下落し、順位も3位に後退しました。年初来からのリターンも-5%強と大きく後退してしまいました。
前週からの下落率でいいますと、kackyファンドは-9%強と日経平均株価(-10%)に次ぐワースト水準です。その時点での私の国内株比率は65%ほどでしたが、平均以上に下落した株も多く、また海外株でも大きく下落してしまいました。私の投資戦略はこの種の災害に対しては弱かった、と言えると思います。1〜2年に相当する利益を一瞬にして失うショックはとても大きいです。
こういう時にはやはり分散投資という戦略が強さを発揮しています。セゾンバンガードや楽天525といったバランス型ファンドがこういう局面では優位なパフォーマンスとなっています。
では、私の今までの投資戦略は間違っていたか?という命題は必ずしもYESではありません。評価の幅を2010年始までさかのぼりますと、私のポートフォリオは他のファンドを大きく引き離しており、その状況は今も変わりありません。(2番目のグラフ)
投資のリターンというのは上昇、下落両方の局面を見なければ正しい判断は下せません。たしかに私のポートフォリオは今回の事故では大きく下落しましたが、それ以前の上昇局面ではきちんと利益を得ているので戦略としての失敗とは言えないと考えています。
では、私の投資戦略はリスクが高かったのか?という命題を考えます。
2010年以降の各ファンドの標準偏差は次のとおりです。(年率換算ではありません)
銘柄 | 標準偏差 |
kacky | 4.29% |
結い2101 | 1.92% |
セゾンバンガード | 2.96% |
さわかみファンド | 5.51% |
楽天525 | 2.49% |
日経平均株価 | 5.60% |
この結果からすると私の投資戦略はバランスファンドよりは高リスクですが、日本株100%よりは低リスクであると言えます。つまり、すべてのリスクが高い投資(=高リスク投資)を行っていたわけではないということになるかと思います。
この2つの分析から私の投資戦略を早急に見直す必要はないとの結論に至っています。ただ、年初でも現状国内株一辺倒の投資戦略に懸念は感じていました。それが今回顕在化したわけですので、そこはしっかりと受け止めたいと考えます。しかし、海外株はどうしても投資信託に頼らざるを得ないところが不安材料でリスクの低減には有効に作用しないのではないかと考えています。よってもう少し国内債券を増やす保守的な運用に向かうべきかどうか悩みます。6月までに結論を出して、ボーナスでのリバランスでリスクとリターンのバランスを図っていきます。
先週の日記の件、木曜日に寄付を行いました。
領収証は2ヵ月後になるということでひとまずはメールのキャプチャーです。東北地方のいち早い復興を一日本人として願っています。