34年ぶりの快挙と投資戦略の調整

先月の投資成績です。

2月の投資市場は、多くの国の株式市場が史上最高値を更新するという前例のない状況を迎えました。国内では、NVIDIAの好決算が追い風となり、半導体関連株を中心に株価が大幅に上昇し、日経平均は34年ぶりに史上最高値を更新しました。為替相場は比較的安定していましたが、月末にはユーロ円やポンド円が円安に傾きました。

この期間中、kackyファンドはビットコインを中心に暗号資産が急騰し、過去最高益を更新しました。2017年の仮想通貨バブルの際にも同様の急騰を経験しましたが、そのときは税金の問題や市場の不確実性から利益確定を躊躇い、後悔する結果となりました。その経験から学び、今回は早めに株式で一部利益を確定させました。市場全体が高騰している現状では投資先を慎重に選びたいと考えており、次の一手を考えるため、一時的に現金として持っておきます。

3月にはメジャーSQが控えており、市場には警戒感が必要です。過去の経験から得た教訓を活かし、市場の動向を慎重に見極めながら、投資戦略を調整していくことが重要です。投資は予測不可能な要素が常に存在しますが、長期的な視野を持って冷静に行動することが成功への鍵です。

それでは今月も長期投資で行きましょう!

昨年の投資振り返りと今年の投資戦略(2023年度版)

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

昨年はどのような年になりましたでしょうか。昨年は前半はインフレと利上げが引き続きテーマとなり後半に連れて景気後退や利下げが意識される展開となりました。インフレを食い止めるべく米国を中心に行われた利上げにより金利が5%にまで引き上がりました。しかし一昨年の株価の下落を受けて割安となった成長株を中心に1年を通して株価が上がりやすい年でした。為替の方は11月くらいまでは一方的に円安に傾斜したものの、欧米の景気後退による利下げ期待と日銀の金利正常化期待が重なって12月に一気に円高に傾きました。

kackyファンドは相場を追い風に躍進を遂げた1年でした。前年比でマイナスになる月が1つもなく、ベンチマークを大幅に上回り、一昨年の下落から巻き返す事ができました。特に暗号資産が今年の米国ETFへの承認への期待から予想を上回るリターンとなりました。今年も一段と飛躍する年にしていきたいと思います。

それでは今年も、例年通り昨年の振り返りと今年の投資戦略を展望したいとおもいます。

昨年立てた目標は次の通りです。

  • 最大損失(対前年評価額) –30%未満
  • 投資コスト(税金+手数料) 前年水準キープ

さて、どれだけ達成できたでしょうか。

  • 最大損失 0%達成
  • 投資コスト 20557円 達成!

ということで、昨年は年初から大幅な利益となり損益は目標達成、投資コストも税金や手数料の削減に成功しました。

コストの内容ですが、

税金 20532円(9495円減)

手数料 25円(225円減)

と、手数料、税金ともに減少しました。手数料はSBI証券では10月以降株式が無制限で無料となりました。今後は手数料ゼロで運用でき、税金も新NISAの活用で削減が期待できます。

次はアセットごとの利益率です(預金、DC除く)

名称1年前現在利益率
暗号資産49.8%55.1%113.05%
国内株式13.0%11.3%63.91%
国際株式37.2%33.4%76.45%
国内債券0%0.2%0%
国際債券0%0%0%

といった感じで、昨年は全てのアセットがプラスかつ過去最大級の利益率となりました。

今年は暗号資産と国内株式は現状維持で行きたいと思います。国際株式は新NISAの積立枠でオルカン(eMAXIS Slim全世界株式)を購入予定です。国内債券は昨年ポイント目的で少しだけ買い、今年は金利上昇を意識して個人向け国債の変動金利型を購入予定です。国際債券は購入予定はありません。

  • 暗号資産 現状維持(40~60%)
  • 国内株式 現状維持(10~20%)
  • 国際株式 新NISA買い(30~50%)
  • 国内債券 個人向け国債を買う(0%~10%)
  • 国際債券 引き続きゼロ(0%)

と、いろいろリスクも勘案して幅を持たせることにします。

目標は昨年と同じく、リスクとコストをコントロールしたいと思います。

  • 最大損失(対前年評価額) –30%未満
  • 投資コスト(税金+手数料) 前年水準キープ

さて、2023年に行っていたEthereumと外貨預金のリターンをざっと振り返ります。

  • 米ドル定期 $515.90 72772円 (+1772円) +2.4%
  • Ethereum 0.9708ETH 313464円 (+93464円) +42.5%

米ドル定期については年初の良い時期から購入することができたため、金利も得られて上々の結果だと思います。Ethereumについては年初から3倍程度まで伸ばしたため期待以上のリターンを得ることができました。Ethereumについては今後も長期保有の予定ですが、米ドルについては今後の見通しが難しいため、早々に手仕舞いをするつもりです。

また、今年はEthereumと外貨積立は行わず、新NISAの積立を行うにとどめます。余剰資金は別の使い道を考えています。資産運用だけが全てではなく、様々な使い道を通じて自分の生活を豊かにすることが大切です。

今年1年も健全な長期運用を目指します。読者の皆様、今年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m

11月は順調、12月は荒模様か

先月の投資成績です。

11月は、株式と暗号資産の世界で好調な一ヶ月でした。為替市場では、円安が進み、1米ドル=149円から始まり、一時は151円近辺まで上昇しました。しかし、月末には米国経済の減速が明らかになり、日米の金利差が縮まった結果、1米ドル=148円まで円高に傾きました。

株式市場は、10月の下落から回復し、特にNYダウの上昇が顕著で、年初来高値を更新しました。しかし、月末には米国の経済指標の弱さが見られ、業績懸念と金利低下の影響でもみ合いとなりました。結果として、株価は月次で約10%上昇し、年初来高値圏で月を終えました。

kackyファンドでは、株式と暗号資産の両方が大幅に上昇し、プラスで着地。他のファンドとの差をさらに広げ、年初来高値を更新しました。

12月に入ると、年末商戦の期待がありますが、米国や欧州の景気減速が顕著になりつつあり、株価と為替の乱高下が予想されます。特に、12月上旬では、為替が151円から141円まで円高に推移しています。

日米の金利差が縮まっている現状を踏まえ、この1年間で蓄えた米ドルの定期預金については、徐々に手仕舞いを検討しています。

それでは今月も長期投資で行きましょう!

今月の積立状況

  • 米ドル定期 $515.90 76533円 (+5533円)
  • Ethereum 0.9708ETH 292563円 (+72563円)

金利の迷宮を抜ける

先月の投資成績です。

10月は、伝統的に株価が下落しやすい月ですが、今年もその例に漏れず、下落基調が続きました。為替市場では円安が進行し、月初の1ドル=148円から月末にかけて1ドル=149円まで円安が進みました。

株式市場では、月末に控えるFOMC(米連邦公開市場委員会)と日銀の政策会合を前に、金利上昇のリスクから市場は慎重な動きを見せました。特にTOPIXは、10月26日に安値の2224をつけましたが、月末の日銀の政策会合では、長期金利の上昇は容認されつつも、マイナス金利を含む緩和政策が維持されることが発表され、これが市場の大きな持ち直しにつながりました。

しかし、月次で見ると株価は4%の下落となりました。kackyファンドは、株式ではマイナスでしたが、ビットコイン現物ETFの米国での承認に対する期待から暗号資産が大幅に上昇し、結果としてプラスで着地することができました。

日銀の政策会合では、インフレ率の見通し修正や長期金利の上昇容認などの政策変更が見られましたが、その見通しはまだ甘いと考えられます。来年は、インフレ率が4〜5%に達し、10年物の国債金利が2〜3%に上昇する可能性があるため、投資戦略としては、国内外の株式へのシフトや、円安に強い銘柄への投資をお勧めします。

11月に向けては、年末商戦の期待感から株価は堅調に推移すると予想されます。しかし、日米の金利の動向は不透明であり、為替市場の予測は難しい状況です。株式と米ドル定期預金に着実に積み立てを続けることが賢明でしょう。

それでは、今月も長期投資で行きましょう!

今月の積立状況

  • 米ドル定期 $481.17 72815円 (+6815円)
  • Ethereum 0.9708ETH 263911円 (+43911円)

舞台裏で進む為替市場

こんにちは、kackyです。先月の投資成績と市場動向を振り返ります。

7月は、為替市場が特に活発な月でした。月初には1$=145円を天井に一時1$=137円付近まで一気に円高に傾きました。その後、FOMCでの米国の利上げ再開により、ドル円は再び円安傾向に。しかし、月末の日銀のYCC政策の柔軟化発表を受けて、一時1$=138円まで円高が進みました。最終的には142円台で7月を終えました。

長期投資の観点から言えば、こうした変動の中でも我慢強く積立を続けることが重要です。実際、私は外貨預金を月初に6月分、7月分積立てています。

一方、株式市場は大きな上昇も下落もなく、月初からやや下げた水準で終わりました。国内株式については、8月には3月決算企業の1Q決算発表が控えているため、結果を見守る相場になりそうです。

暗号資産は、月初にリップルラボのSEC勝訴報道で急伸しましたが、徐々に下げ、結局ほぼ変わらない水準で終わりました。高い価格水準が続いたため、今月の積立は停止しました。

それでも、kackyファンドは7ヶ月連続で上昇を続けました。一度もマイナスになっていないのは、まさに奇跡と言えるでしょう。市場の動きには常に変動がありますが、それに一喜一憂するのではなく、長期的な視野を持ち、計画的に投資を行うことが重要です。

それでは、今月も長期投資で行きましょう!

今月の積立状況

  • 米ドル定期 $342.03 48611円 (+2611円)
  • Ethereum 0.3654ETH 96658円 (+16658円)

インフレシフト

先月の投資成績です。先月は株式がかなり激しく上下しました。さらに為替はドル円が1$=130円となるなど20年ぶりの水準となる円安を記録し、普段とは違った動きでした。

特に大きく値下がりをしたのはNASDAQを中心としたグロース株です。kackyファンドは暗号資産の比率が高く、値動き的にはグロース株に近い動きをするため、こちらも大きく値下がりして、ファンドリレーでも最下位に転落してしまいました。残念です。まあ、こんなこともあります。

さて、先月は少しポートフォリオの変更を行いました。これまでは、国内株式に関しては内需を中心にした銘柄が多く、結果的にデフレ時に利益が出る構造になっていました。しかし、今年に入っての物価の高騰をみて、これからはインフレが継続していく世の中の変化を感じました。故に国内の内需株を色々と手じまって、海外資産に転換しました。具体的には米国ETFで、S&P500高配当株式指数に投資するもの(SPYD)です。このETFは米国株のなかでも配当利回りのよい安定した銘柄に投資するもので、インフレに対して強い特性があります。さらにドル建てで保有するため、円安に対しても強くなります。私としては長く持っていた銘柄だったので名残惜しい気持ちもありましたが、世の中の変化に対応していく必要があると感じ決断しました。まだまだ投資生活は続くので、世の中の変化に対応できる投資であり続けていきたいです。物価の高騰は生活にとっては大きな打撃なのでなるべく早く収束していただきたいです。

かといって、グロース株に関しては実はそこまで悲観はしていません。むしろこういう下げ相場こそが買い時だと考えており、資産の余裕を満たす限りは積極的に買いを入れるつもりです。バリュー、グロースのバランスを保ちながら長期的な利益拡大を常に狙っていきます。

それでは今月も長期投資で行きましょう!